音遊び~オーディオのブログ

 ガレージで楽しむ古めのオーディオ

音の中心

 音の中心、アンプ。

 

 しかし、アンプはオーディオ機材の中心に位置するけれど音を決める要素は入り口と出口だと思っている。

 なのでアンプはできるだけ帯域のエネルギーバランスが整っているものが好きだ。今は気に入ったプリに複数のパワーアンプなのだが、気軽に聞くときには安くて古いパワーアンプでも癖のない物を選んでおけば十分に楽しめる。

 アンプで大きく音の印象が変わるような物は好きではない。中古市場に数多く流通しているオーディオ全盛期のものには、メーカーごとの特徴を出すためか変に音を造りこんでしまって帯域のバランスが好みでない物も数多い、それどころか「これはダメだろ」と思うとんでもない音のものがブランドだけで高値だったりもする。

 中古格安品ならば試しに使うのもいいが、それなりの高価な物ならば試聴できない物は冒険だと思った方がいい、市場評価の良い物の音が自分好みとは限らないので、好きな音は聴いて自分で選ぶべきだ。

 

 球のパワーアンプも時々使う。好きなのは球か石かというと、球の方が好きかもしれないがスピーカーとマッチングがあっていればどちらでもいい。

 アンプは音の変化が最も少ない物として選んでいるので自然と音で大きく主張しない物が残っていった。

 

 どこからどこまでを「アンプ」と考えるかで変わるけれど、フォノイコライザー、DAコンバーター、、、、等々、多機能なプリメインアンプを機能ごとに分けたら数機種の機材を使うことになるので場所と資金に余裕がなければいけないし、「その無限大ともいえる組み合わせを好きな音を求めて換える」ことを自分が楽しめると思っていない。

 

 結果、メインシステムは気に入ったプリアンプ、フォノイコライザーは内蔵しているがMCカートリッジ用に昇圧トランス、そして複数のパワーアンプ

 パワーアンプは使うスピーカーごと、本気で音を聴きたい時、BGMとして音楽を流したい時、といったこちら側の気分で使い分ける。

 

 サブシステムにはプリメインアンプ。

 音質はメインシステムよりも劣るのは当然だが、音色はまあまあに気に入ったもので組み合わせてある。パワーアンプは変えられないし、スピーカーも2系統を切り替える程度。

 メインシステムで聴いていると、BGMのつもりで聴いていたのに曲の中に耳にひっかったものがあると、

 「ん?これはこのアンプとこのスピーカーのほうが。。。」

 などと、ついつい組み合わせを変えてみたくなったるするが、選択肢がなければそういうことも起きない。

 

 オーディオを楽しみたくない、ただ音楽を聴きたいときに最もオーディオから離れて「音楽鑑賞」できるのがサブシステム。

 

 メインもサブもアンプは中古で流通が多いので多数試した。

 よさそうな物しか買わないのだけれど、世間では名機といわれていても音色が気に入らない物もあるし、気に入っていたけれど他の音を求めて資金繰りに売却したりもしている。

 アンプは球と石(半導体)に大別できるけれど、私は出力段の石を2つの音質傾向に分けて考える。トランジスタとFET(電界効果トランジスタ)は素子そのものなのか時代なのか解らないが、音色は違うと思う、FETの時代になると「音造り」と称して一聴して解るようになにか強調しているのか? 

 球はさほど高価な物ではないが気に入っている物がある、トランジスタのアンプは今もいくつか気に入ったものを使っている。ところがFETのアンプはどうしても手元に置きたいと思うほどの物には出会っていない。

 

 どうやら個人的には石のものならトランジスタのクリアーで伸びやかな音の方が好きという事らしい。FETの音は使い込んでいくと無理やり球に寄せている様に感じてきてしまう。

 

 アンプには色々と接続されているので入れ替えは面倒だ、一度設置したらあまり触りたくない。なので出来る限り気に入った高級機(の方がスピーカーを選ばず良いが出る)をつないで、それ以降は放置して存在を意識しなくなるくらいが良いと思う。

 

 好きなものを全部手元に置いておくわけにもいかないので入れ替わっていくのだが、また欲しいなと思う機材はいくつかある。時々、再購入してしまう。ならば売らなければいいのに(笑)

 馬鹿げた行動だが、まあ、趣味なので。