音遊び~オーディオのブログ

 ガレージで楽しむ古めのオーディオ

Lo-D 参上! ベルトドライブの中堅機PS-15

 日立Lo-D、1つくらいこのブランドを持っていたい。じゃあ、Lo-Dといえばなんだろう?

 メタルコーンのスピーカーとか、自社製FETを使ったアンプかな。この2つはオーディオ評論家が褒めていたせいか今でも好きな人が多いみたいだ。スピーカーは聴いたけど、、、音が好みではなかった。アンプは高いし。。。

 

 モーターといえば、昔から西の松下、東の日立だ。という、昔々の先輩の言葉を思い出して、レコードプレーヤーを狙う事に決定。

 サブシステム用なのでフルオートが良い。HT-860という高級フルオート機があるがオートサイズ/オートスピードセレクターなんて壊れるにきまってるし、物自体流通が少ない。なので、選んだのはベルトドライブ時代の物。PS-15かPS-23を探しはじめて3年以上たっているけどPS-23はいまだに見たことが無い。PS-15も流通は少なく、価格はばらつきが多いのだがこれは状態によるという事だろう。

 

 PS-15、少々カバーに傷が多いが使えそうな物を見つけたので購入。

 動作に問題なしだが、リードインが少しずれているので、調整用レコード(古くて状態の良くないベスト盤)で、イン/アウトともに確認調整。

 簡単にシャフト類の再給脂と回転切り替えの不具合を調整して、回転計で速度チェック、そしてお気に入りのパイオニア製マットに交換し、、、、、

 

 日立 Lo-D PS-15 こんなに古いのに普通に使えちゃう

 操作性はマニュアルモードがあり、アームリフターが付いているので使いやすい。

 同時期同価格のサンスイFR-2080と比べると、マニュアルモード付だけど値段は同じ38000円ですよ、という家電メーカーならではのツボを押さえた仕様。機能的にはサンスイならFR-3060と同等という事になる。

 外観の高級感は大差ないが、部品ではサンスイFR-2080よりも安っぽいと思うところもある。プラッターは軽く、マットは薄く、ベルトも小径。

 アームはFR-2080の方が造りが好きだ、インサイドフォースキャンセラーはウエイト式なので故障する心配もない。

 が、PS-15のアームのメインウエイトはラバーマウント、これは良い点だな。でも特に軽量ではなくハイコンプライアンスカートリッジ使用は厳しい。インサイドフォースキャンセラーはダイヤルなので故障しやすいか?そもそもこの時代のカートリッジには要らないとも思ってるけど。

 RCAケーブルは太目でこれは良さそう。

 ゴムの弾力を利用したインシュレーターを採用してるのは先進的(高さ調整できないのが残念)

 

 同価格のプレーヤーとしては多機能なPS-15の方が総合的にはお買い得、、、って、今更中古相場では程度優先なのでどうでもいいか。

 

 PS-15とFR-2080、面白いくらいにお金をかけているところが違うんだよなぁ。

 

 感心したのはモーター周辺。

 

日立 Lo-D PS-15 モーター周辺

 モーター自体はサンスイより小ぶりに見えるけど横に2個のウエイト(振動対策だろう)が着いていて、マウントラバーは同時期の他社のゴム製やウレタンとは違いシリコーン製で劣化は感じられない。

 コンデンサーはフィルムタイプ。過去にメンテナンスしたとも思えないので、おそらく最初からなんだと思う。

 なんだか、嬉しいんですよ、こういうの。モーター本体だけでなくその使い方まで含めての「モーターの日立」。

 残念なのはインサイドフォースキャンセラー、今回の物は壊れている。その点はサンスイのFR2080/3060はウエイトを吊り下げる方式なので故障の心配はない。

 

 音はソコソコ、しいて言うなら響き良く聴かせるサンスイFR-2080よりも、ハウリングにやや強くくっきりした音、まあ、カートリッジにも拠るので大差ない。

 

 高さ調整できないインシュレーターはいまだ柔らかく機能しているけど底面のフェルトが少しボロくなってきている、高さ調整可能な物を裏板に12ミリほどの合板を当てて取り付け、RCAは端子を取り付けてケーブルを交換できるようにして、、、

 

 少し良くなりそうだが、他のプレーヤーが改造待ち、このクラスのフルオートプレーヤーの改造はやめよう。面白いんだけどねぇ。

 

 追記

使い始めて1週間、オートでのスタートが出来なくなってしまった。。。

リピートならば動く。動き出すとき再生前に電源からと思えるノイズが乗るのでどこか接触が悪いだけだと思う。

 ま、インサイドフォースキャンセラーも壊れてるし、処分。だな。