ヘッドシェルのワッシャー。
ワッシャーが無くなっているシェルがいくつかあり、どこかで売っていないかと探したが困ったことに極普通のゴムの物が全然見つからない。
今もシェルやカートリッジを売っているオーディオテクニカやオルトフォンが5個一パックとかで売ってくれれば買うけど。。。
昔からしっかり固定できた方が良いという意見はあって、外して使ってみるとか、アルミや銅の物に替えるのは若い頃に試した。
今はゴムの物で充分と思っている、というか、ゴムが良い。
ゴムワッシャー、見つからないので自作してみた。
材料はゴム板、使うのは皮用のポンチ。
当初手持ちのゴム板で1mmの物を作ったが取り付け時にグニュグニュするのでホームセンターに行って0.5mmのゴム板を買ってきた。全部加工すると多分300枚か500枚作れる(笑)
手作業なので完全な同心円にはなっていないが実用上特に問題ない。劣化防止の為べたつかないシリコンスプレーで酸化防止しておいた、これは、やるとやらないで大きな差が出る。
銅のリングとステンレス鋼線の物は以前に自作した物。
銅の物は外径のちょうど良いワッシャーの内側をやすりで削って割を切り込んだ物。
鋼線はちょうど良い太さのステンレス巻バネを切っただけ。
私の耳ではこの2種類の音の差は特に感じない。小音量だと解像度が上がった感じもあって良いのだけど、音量を上げるにつれ音がキンキンする感じが出る。
基本的にあまり好きではない音だけど、古いカートリッジで高音が足りないと思う物に使ってみるとか、面白く使えることもあるので遊び用に残してある。
最近はカーボンが人気が有るのかな、ヤフオクにも複数出品されている。手作業という説明なのでカーボン板を買ってきて打ち抜けば、と、思って作った人があまりにも沢山できちゃうから出品してるんだろうな~(苦笑)
カーボンはなんとなく避けている、取り付けた時に切断面から塵が出て来るんじゃないかと?カーボンってのはダイヤモンドと同じなので、この塵がレコード上に落ちたら通常なら減らない筈のダイヤモンド針が減るんじゃないかと思ってしまう。
ドライカーボンを切ると切断面は細かなささくれ状態で、それで指を切ると物凄く痛い!カーボンスピーカーで音が良いと思ったものが無かった!要するにカーボンが好きじゃないって事ですけどね、好き嫌いはオーディオの重要なファクターです(笑)
鉛の物もあった、好きな素材でラック足やスピーカーの台などには使っている。鉛はつぶれた時に復元しないから使い捨て前提、軽く押さえるようにしてつぶれを少しにしても再使用は2-3回だろうから、カートリッジ遊びで頻繁に交換する私には向かない。
シェル周辺というのは規格がぼんやりしている、元々が「そこまで決めなくても良いでしょ?」みたいな感じ。ストレートアーム用のシェルは角度が付いていたりするけどメーカーごとの互換性は???、、、カチッとした規格だと思うのはT4Pくらいか?
シェルのピンは1本の物が多いけど、上下2本の物や、左右に振れないように片側が板状になっている物(これは結構好き)など、互換性というか取り付けできれば何でも良いんだろう。最近でもピンがある程度動いて上下バランスよく引っ張られてしっかり固定できる物など出てきてたし。
アーム側はワッシャー無しで取り付けると底突きしてしまって密着せずにグラグラする物もあるし、シェル側の長さもみなきっちり同じという事でもなさそう。
よく観察してみると中古で入手したシェルにはワッシャー無しで、ピンが曲がっているものもある。ここはチカラで解決するところじゃないだろ、こういう事して物を壊す人たちもいる。
今はゴムワッシャーで良いと思っている。結構な回数の再使用が可能、塵は出ないだろうし出てもゴム、程よくしっかり固定できる、そして音に不満が無い、音が良いではなく「不満が無い」。
機能的にはアームと一体化しないのが神経質でなくて好きだ。
カンチレバーが拾った振動はすべてが電気信号には変換されないので余分な振動はカートリッジボディを伝わり、シェルを伝わり、、、と、ここらへんで振動を切ってあげた方が良いように思う。パイプに伝わる頃には空気の振動も加わって、大きな振動がアームパイプ内のアームコードを襲う!(笑)
昔、パイプ内に軽量なウレタンを入れて固めることでケーブルの振動を抑えるとか、まあ、過去の達人たちは色々とやってるけど、私は柔と剛ならば柔の方で。
アームのウエイトもどこかでラバーダンプしてあるアームの方が耳に当たる音が少ないと感じているし、振動は適当に分割してやった方が刺激音が出ないんだろうと思っている。
理論とか、計測した結果とか、そういうのはネットで探すと深く追求している人の論文みたいなものがいくつか見つかる。が、何が正解なのか検証してみる知識も時間も興味深さも無いので、聴感で「こんなもんだろ」という使い方しかしていない。
ここらへんは何やっても音は変わる、好き嫌いあり、正解無し。