音遊び~オーディオのブログ

 ガレージで楽しむ古めのオーディオ

4DT-5X ビクターMD-1016用 4チャンネル針

 つい「勝負!」して買ってしまった。

 

 ビクター4DT-5X、MD-1016用4チャンネル対応シバタ針。一度は聴いてみたかったからねぇ。

 

 ケースの綺麗さからして新品デットストックだと思う。残念なのは針先チップの接着剤が劣化しているのがケース越しにも判る事。が、たぶんいける!!!

 

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 丁寧にチップを掃除

 ティアックの超音波振動クリーナーと100均の白いメラミンスポンジで丁寧に清掃。

 結果はOKでしょう、ケースは開封済みだったので未使用かどうかはわかりませんが、ノブの白いプラスチックに使用感が無いし、針先は尖っているし、ちゃんとシバタ針が付いています。変な「カンチレバーごと差し替え」や、「社外針が中に入っていた」とかでなくて良かった。

 

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 4DT-5X 針先 クリーニング後

 


 クリーニングしたら大丈夫そうだ。写真では解り難いけど角度を色々と変えて観察するとシバタ針の形状が解る。

 でもこれ、接合針に見える。調べてみると「オーディオの足跡」では4チャンネル針は当初4DT-1X(7800円)だったのが4DT-5X(5500円)に変更。本体は1973年に12500円、1974年に15000円となっているけれど、検索したら1973年の大卒初任給が62300円なので、若者の給料の1/5という高価な物、交換針が高すぎて買えないよー!って事だろう。推測するに無垢針のシバタを接合針にして安価にする方が、1970年代後半に廃れていった4チャンネルレコードのユーザーサポートとしては正しいだろう。4チャンネル提唱メーカーとしては販売後せめて10年くらいはサポートしないと「ふざけるな、ビクターはもう買わない」ってなるしねぇ。

 メーカー純正針でシバタの接合というのは初めて見ますよ。KOWAのラインコンタクトは顕微鏡買ってから確認したら接合だったけど、この針作ってるのはKOWAなのかも?

 

 なんにせよビクターオリジナルの品番もちゃんとノブに付いているし、カンチレバーの腐食具合も年代を考慮すれば上等だ。

 音を聴くのが楽しみだが、、、MD-1016本体はどこにしまったんだ!!!(笑)