正月の暇に飽かせてオーディオネタを色々検索して読んでいた。
おそらく私よりもだいぶ年上の方が昔書いた記事に行きついたのだが、自分の好みをしっかりと把握している方で、文章もその時々の心境を良く表している。各文章は長さはまちまちだが間延びせず適切な長さで切り上げる連続物で次が楽しみになる。
ダラダラと脱線しまくる私としては見習いたい文章力。もちろん音の好みが全て同じという事ではないのだが、原音に対する考え方や盲信的オーディオマニアに対する反論等、この人は身近にいたら「嫌な気持ちにならないでオーディオの話ができる先輩」だろうと思う。
その中で古い雑誌の以下の記事を引用してプリアンプ選びの記事を書いていた。
以下、その引用文。
プリアンプの設計家というのは独特の人格を形成している人物が少なくありません。 物事に執着し、躁鬱的な気質を有する人が良い作品を造るように思われます。 前述のようにプリアンプというのは回路だけいくら練っていても作れないものです。 熱狂的な音楽愛好家であり、ものごとをシステム的に分析し,機械の存在を人間との有機的な結合として考えることができる人にしかプリアンプは作れません。
(中略)
一般的に雑誌などにプリアンプの製作記事が少ないことは,第一に製作が複雑だという理由のほかにソフト部門を軽視する日本人および日本社会の特性が如実に現れていると私は思います。 ソフトを軽視しているのはコンピュータだけではないのです。 あれほど稚拙な回路のクォード 33 がプリアンプとしてきわめて優秀な理由は、実はここにあるのです。 日本人として優れたプリアンプ設計家だった故瀬川冬樹氏も、そういえば本職は工業デザイナーでした。 氏がかつて『ラジオ技術』誌に発表したプリアンプ論は 1960 年代中期としては、たいへん優れたものでした。
プリアンプ設計の系譜(p.29 - 60 是枝重治 著)
引用ここまで。
今の時代だと中々お目にかかれない文章だと思う。特定の機材(プリアンプ)を対象にその設計者の性格にまで言及し、日本製品の弱点を当時の日本社会の問題とするなど、、、、、個人的にこの分析に同意できる。
でも、設計者がこういう性格の人だと、離れて仲良く、、、だな(苦笑)
私がプリアンプに求める物は「無個性、無着色」
色々な物を聴くので音楽のジャンルによって得手不得手があるものでなく広い範囲をそつなくこなす音が良い。となると上記の文章に添うならば、一人の優れた設計者よりも、まとめ役はいるにしても設計チームで役割分担といった日本的な作り方で高いレベルにまとめた物の方が好みに合っているんじゃないかと思う。
舶来信奉が無いので海外製プリアンプは数えるほどしか聴いていない。クセが強そう、使いにくそう、造りが素っ気なくて味気ない、カッコ良いけど中身はどうなの、高すぎ(これが一番w)。
聴かなきゃわからないのだから偏見だけど、そういう事です。
日本製よりも故障率が高い(偏見?ではないと思う)ので購入に積極的でないから試聴する機会を求めないせいもある。財布に優しい道を歩いているのだ。
今手元に有るプリアンプは入手順に
ラックスキットA3032(LUXMAN CL32のキット品)
トリオ(ケンウッド) L-07C2
テクニクス SU-C7000
harman/kardon Citation21
初めてのプリアンプ まだ持ってる - 音遊び~オーディオのブログ
接触不良を直す。LUXKIT A3032 (LUXMAN CL32 相当品) - 音遊び~オーディオのブログ
A3032は最初のプリアンプでもう40年以上の付き合いだ。自分で組み立てたキットなので愛着もあり、出番の少ない動態保存だが、今も現役。球は一度全交換、後で思うと多分必要なかった(笑)
トリオL-07CⅡに。プリアンプの入れ替えと比較視聴 - 音遊び~オーディオのブログ
L-07C2はメインシステムで数年主力機として使っていた。1台目は知人に譲ってしまい現在のは2台目、C-7000を使い始めてから予備機として再購入した物。
改めて味わうテクニクス SU-C7000 - 音遊び~オーディオのブログ
C7000は主力になって久しい、使用時間はこの10年間で一番長い。
召喚! harman/kardon Citation21 プリアンプ 後半は蘊蓄 - 音遊び~オーディオのブログ
Citation21はセパレートアンプとしては入門機の価格帯、サブシステムのセパレートアンプグループで使っている。肩ひじ張らないちょうど良さでこの後harman/kardonの他の機材を使い始めるきっかけになった。
音質の良さという点ではC7000、真空管も捨てがたく所有(維持)満足感でA3032、L-07C2はC7000の代打はこれ以外ないという判断、Citation21は外観含め軽快。
C7000は自分には過ぎたるものとも感じていて、これがリファレンス。これ以上の物はないというのではなく、私が求めていない。
過去にいくつも使ってきた結果が今の所有品なのでもう欲しい物はないっ!
とはならず、主役以外で使ってみたい機種は多々ある。
サブシステムの設置場所を広げたおかげで、プリメイン主体だったはずが1セットのセパレートアンプを置けるようになってすぐに偶然安価で入手したCitation21、最高の1台ではないが、入門クラスだからといってショボい物でもない。
リファレンスとは別枠なので名機と名高い物が欲しいわけではなく、音質は好みの範囲内なら楽しめるし、そうすると不人気機種の中にも案外と良い物がありそうだ。
レコード用と考えるとやはり1970年代終わり頃から1990年頃までのモデルに気になる物が多い。やっすいレコードプレーヤー使う事もあるしできればサブソニックスイッチ付いている方が良いんだけど、新しいものほど付いてないんだよねぇ。
パイオニアのC21、定価の割には凝った内容でサブシステムで使うにはアナログ系の造りが時代にあっていて良さそう。元々人気が有って高値だけど最近はさらに値上がりした。
C-90/90aはビデオ対応しているせいかまだ比較的安価に感じる、値上がり前の今が狙い目か?しかし、高級過ぎてメインシステムに近づきすぎるよなぁ、ビデオ系の分を3万円マイナスするとそうでもないか?
ダイヤトーン DA-P15/DA-P15S プリアンプ - 音遊び~オーディオのブログ
一時期主力機として使っていたダイヤトーンのDA-P15もそつのない造りの良さでサブで使うにはよさそう。だが、個体数が少ないからねぇ。不人気なので安価だが状態の良い物は難しいか?
ローテルのRC-880(Ⅲ)はシンプルでいい。ネット上では価格以上に良い部品を使っているという事で気になる1台。が、必ずしも良い部品を使っているから好みの音とは限らないからねぇ。普段あまり使わないけど、サブで使うにはトーンコントロールなしというのもどうかなぁ?最近の価格は割高に感じる、安いうちに買っておけばよかった。廉価版ともいうべき下位モデルのRC-870の方がサブには向いてるかな?
LUXKITのA502/A502Limited、キットだからこその値段でその内容は高級機、といわれているけど、造りは今一つか?キットなので組み立てのバラつきも考慮しなきゃだ。
同じくLUXKITのA901はC7000の元ネタともいえるバッテリードライブ機で、これは聴いてみたいけど、レア物過ぎか?
流通の少ないモデル程ラックスマニア需要が高いのか割高なんだよなぁ。
ラックスなら以前の様にもう1台CL32使うか、同じ音増やしても意味ないからCL34か?サブに球、ねぇ。
トリオの初代07Cは07C2入手以来の気になる1台。最近は便利な時代で検索すると中身の画像がすぐに見つかる。レイアウトは07C2と同じように見えるので、定価とデザインの違い程には音質に差はないんじゃないかと思っている。現役当時のオーディオ誌の褒め方、貶し方(笑)で印象が強い。07C2より流通が少ないのと、不人気で安価な時代に乱暴に扱われたものが多いのかボロイのも良く見かける。価格は上がったけどまだ程々、カッコ悪い(と思ってないけど)というのは良い事だwサブには高級過ぎか?
ナカミチ410なんて今回の目的にはちょうど良さそうだけど、流通してない、売れてないんだろうな。

舶来品ではQUAD44は気になる、音を聴いてみたいだけでなくこの特徴的なデザインは素敵だ。けど、クセ強そうだしサブの価格帯じゃない、買わないな。
マークレビンソン、クレル、は、買えないから考えない!試聴なんてとんでもない!外観はL-07Cと大差ないけどあれは聴くものでなく見る物です(笑)メインの方で使うならこのクラスは気になるけど、現実的な選択肢じゃない。
クレルの中身は整然とびっしり部品が並んでいて、これをシンプル設計(信号処理としてはそうなんだろうけどさぁ)という人って、、、、、上記の引用文みたいな人なんだろうな。
パイオニア、オンキョー、オーレックス、Lo-D、ヤマハ、デンオン、アキュフェーズ、国産機だと力の入っていた1980年頃のモデルはそれぞれの良さがあるんだろう。皆一度くらい所有してみたいんだよね。
うー、文章にすると物欲が育つ。今期中に何か買っちゃうのか?










