音遊び~オーディオのブログ

 ガレージで楽しむ古めのオーディオ

プリアンプの話 レコード用サブがちょうど良いの範囲が広すぎて選べない

 正月の暇に飽かせてオーディオネタを色々検索して読んでいた。

 

 おそらく私よりもだいぶ年上の方が昔書いた記事に行きついたのだが、自分の好みをしっかりと把握している方で、文章もその時々の心境を良く表している。各文章は長さはまちまちだが間延びせず適切な長さで切り上げる連続物で次が楽しみになる。

 ダラダラと脱線しまくる私としては見習いたい文章力。もちろん音の好みが全て同じという事ではないのだが、原音に対する考え方や盲信的オーディオマニアに対する反論等、この人は身近にいたら「嫌な気持ちにならないでオーディオの話ができる先輩」だろうと思う。

 その中で古い雑誌の以下の記事を引用してプリアンプ選びの記事を書いていた。

 

 以下、その引用文。

 

プリアンプの設計家というのは独特の人格を形成している人物が少なくありません。 物事に執着し、躁鬱的な気質を有する人が良い作品を造るように思われます。 前述のようにプリアンプというのは回路だけいくら練っていても作れないものです。 熱狂的な音楽愛好家であり、ものごとをシステム的に分析し,機械の存在を人間との有機的な結合として考えることができる人にしかプリアンプは作れません。

(中略)

一般的に雑誌などにプリアンプの製作記事が少ないことは,第一に製作が複雑だという理由のほかにソフト部門を軽視する日本人および日本社会の特性が如実に現れていると私は思います。 ソフトを軽視しているのはコンピュータだけではないのです。 あれほど稚拙な回路のクォード 33 がプリアンプとしてきわめて優秀な理由は、実はここにあるのです。 日本人として優れたプリアンプ設計家だった故瀬川冬樹氏も、そういえば本職は工業デザイナーでした。 氏がかつて『ラジオ技術』誌に発表したプリアンプ論は 1960 年代中期としては、たいへん優れたものでした。

ラジオ技術別冊『集大成プリアンプ』(1985)より、
プリアンプ設計の系譜(p.29 - 60 是枝重治 著)

引用ここまで。

 

 今の時代だと中々お目にかかれない文章だと思う。特定の機材(プリアンプ)を対象にその設計者の性格にまで言及し、日本製品の弱点を当時の日本社会の問題とするなど、、、、、個人的にこの分析に同意できる。

 でも、設計者がこういう性格の人だと、離れて仲良く、、、だな(苦笑)

 

 私がプリアンプに求める物は「無個性、無着色」

 色々な物を聴くので音楽のジャンルによって得手不得手があるものでなく広い範囲をそつなくこなす音が良い。となると上記の文章に添うならば、一人の優れた設計者よりも、まとめ役はいるにしても設計チームで役割分担といった日本的な作り方で高いレベルにまとめた物の方が好みに合っているんじゃないかと思う。

 舶来信奉が無いので海外製プリアンプは数えるほどしか聴いていない。クセが強そう、使いにくそう、造りが素っ気なくて味気ない、カッコ良いけど中身はどうなの、高すぎ(これが一番w)。

 聴かなきゃわからないのだから偏見だけど、そういう事です。
 日本製よりも故障率が高い(偏見?ではないと思う)ので購入に積極的でないから試聴する機会を求めないせいもある。財布に優しい道を歩いているのだ。

 

 今手元に有るプリアンプは入手順に

 ラックスキットA3032(LUXMAN CL32のキット品)

 トリオ(ケンウッド) L-07C2

 テクニクス SU-C7000

 harman/kardon Citation21

 

初めてのプリアンプ まだ持ってる - 音遊び~オーディオのブログ

接触不良を直す。LUXKIT A3032 (LUXMAN CL32 相当品) - 音遊び~オーディオのブログ

 A3032は最初のプリアンプでもう40年以上の付き合いだ。自分で組み立てたキットなので愛着もあり、出番の少ない動態保存だが、今も現役。球は一度全交換、後で思うと多分必要なかった(笑)

トリオL-07CⅡに。プリアンプの入れ替えと比較視聴 - 音遊び~オーディオのブログ

 L-07C2はメインシステムで数年主力機として使っていた。1台目は知人に譲ってしまい現在のは2台目、C-7000を使い始めてから予備機として再購入した物。

改めて味わうテクニクス SU-C7000 - 音遊び~オーディオのブログ

 C7000は主力になって久しい、使用時間はこの10年間で一番長い。

召喚! harman/kardon Citation21 プリアンプ 後半は蘊蓄 - 音遊び~オーディオのブログ

 Citation21はセパレートアンプとしては入門機の価格帯、サブシステムのセパレートアンプグループで使っている。肩ひじ張らないちょうど良さでこの後harman/kardonの他の機材を使い始めるきっかけになった。

 

 音質の良さという点ではC7000、真空管も捨てがたく所有(維持)満足感でA3032、L-07C2はC7000の代打はこれ以外ないという判断、Citation21は外観含め軽快。

 C7000は自分には過ぎたるものとも感じていて、これがリファレンス。これ以上の物はないというのではなく、私が求めていない。

 過去にいくつも使ってきた結果が今の所有品なのでもう欲しい物はないっ!

とはならず、主役以外で使ってみたい機種は多々ある。

 

 サブシステムの設置場所を広げたおかげで、プリメイン主体だったはずが1セットのセパレートアンプを置けるようになってすぐに偶然安価で入手したCitation21、最高の1台ではないが、入門クラスだからといってショボい物でもない。

 リファレンスとは別枠なので名機と名高い物が欲しいわけではなく、音質は好みの範囲内なら楽しめるし、そうすると不人気機種の中にも案外と良い物がありそうだ。

 レコード用と考えるとやはり1970年代終わり頃から1990年頃までのモデルに気になる物が多い。やっすいレコードプレーヤー使う事もあるしできればサブソニックスイッチ付いている方が良いんだけど、新しいものほど付いてないんだよねぇ。

 

 パイオニアのC21、定価の割には凝った内容でサブシステムで使うにはアナログ系の造りが時代にあっていて良さそう。元々人気が有って高値だけど最近はさらに値上がりした。

 C-90/90aはビデオ対応しているせいかまだ比較的安価に感じる、値上がり前の今が狙い目か?しかし、高級過ぎてメインシステムに近づきすぎるよなぁ、ビデオ系の分を3万円マイナスするとそうでもないか?

 

ダイヤトーン DA-P15/DA-P15S プリアンプ - 音遊び~オーディオのブログ

 一時期主力機として使っていたダイヤトーンのDA-P15もそつのない造りの良さでサブで使うにはよさそう。だが、個体数が少ないからねぇ。不人気なので安価だが状態の良い物は難しいか?

 

 ローテルのRC-880(Ⅲ)はシンプルでいい。ネット上では価格以上に良い部品を使っているという事で気になる1台。が、必ずしも良い部品を使っているから好みの音とは限らないからねぇ。普段あまり使わないけど、サブで使うにはトーンコントロールなしというのもどうかなぁ?最近の価格は割高に感じる、安いうちに買っておけばよかった。廉価版ともいうべき下位モデルのRC-870の方がサブには向いてるかな?

 

 LUXKITのA502/A502Limited、キットだからこその値段でその内容は高級機、といわれているけど、造りは今一つか?キットなので組み立てのバラつきも考慮しなきゃだ。

 同じくLUXKITのA901はC7000の元ネタともいえるバッテリードライブ機で、これは聴いてみたいけど、レア物過ぎか?

 流通の少ないモデル程ラックスマニア需要が高いのか割高なんだよなぁ。

 ラックスなら以前の様にもう1台CL32使うか、同じ音増やしても意味ないからCL34か?サブに球、ねぇ。

 

 トリオの初代07Cは07C2入手以来の気になる1台。最近は便利な時代で検索すると中身の画像がすぐに見つかる。レイアウトは07C2と同じように見えるので、定価とデザインの違い程には音質に差はないんじゃないかと思っている。現役当時のオーディオ誌の褒め方、貶し方(笑)で印象が強い。07C2より流通が少ないのと、不人気で安価な時代に乱暴に扱われたものが多いのかボロイのも良く見かける。価格は上がったけどまだ程々、カッコ悪い(と思ってないけど)というのは良い事だwサブには高級過ぎか?

 

 ナカミチ410なんて今回の目的にはちょうど良さそうだけど、流通してない、売れてないんだろうな。

 

QUAD 44

 舶来品ではQUAD44は気になる、音を聴いてみたいだけでなくこの特徴的なデザインは素敵だ。けど、クセ強そうだしサブの価格帯じゃない、買わないな。

 マークレビンソン、クレル、は、買えないから考えない!試聴なんてとんでもない!外観はL-07Cと大差ないけどあれは聴くものでなく見る物です(笑)メインの方で使うならこのクラスは気になるけど、現実的な選択肢じゃない。

 クレルの中身は整然とびっしり部品が並んでいて、これをシンプル設計(信号処理としてはそうなんだろうけどさぁ)という人って、、、、、上記の引用文みたいな人なんだろうな。

 

 パイオニア、オンキョー、オーレックス、Lo-D、ヤマハデンオン、アキュフェーズ、国産機だと力の入っていた1980年頃のモデルはそれぞれの良さがあるんだろう。皆一度くらい所有してみたいんだよね。

 うー、文章にすると物欲が育つ。今期中に何か買っちゃうのか?

 

AC-3000MC アームリフターをいじる

 アームリフターの下降速度を変えた、というか、普通に戻した。

AC-3000MC アームリフターの交換

 現在Slid Machineで使っている2本のオーディオクラフト、そのうちの1本、使用頻度の高い「3000MCにS字アーム」の物のリフター加工速度が速すぎる。

 当分この仕様で使うつもりなので標準的な物に交換する事にした。

 

 取り外しはベースごとヒョイっと。

 キャビネット型のプレーヤーよりもこういう時の作業性は格段に良い。

 部品取り的に確保しているスペアのアームから普通のリフターを外し、付け替えて動作確認してアームを戻せば終了。外す前にマジックで取付位置をマーキングしておいたので、オーバーハングの調整/確認も早い。

 

 これまでは手持ちの中で一番早いリフターが付いていた。

 リフターの円筒中にシリコーングリースはない、フリクションを利用してゆっくり動くのではなく、レバー操作の速度そのままの動き、という「改造品」。

 なんでこんな物が、と、いうとストレートアームで軽針圧のハイコンプライアンスカートリッジだとリフターへの荷重が少なすぎ、下降速度が遅すぎて盤面に触れてからスムースに溝に引き込まれず「溝飛び」してしまうから。ハイコンプライアンスカートリッジならではの細く繊細なカンチレバーが振られるのは不安だし、ボロンや宝石系はしなやかでは無いので折れたりしたらとても悲しい。

 ま、そうそう針が折れる事はないだろうけどね。心の安寧の為にそういうカートリッジは合わない速度のリフターではなく、シェルの指かけを使って針を下す方が安心だ。

 

 が、人は齢をとる。

 この「軽量用リフター」は細かな指の動きに自信がなくなってきた老化対策としてとても優秀なのですよ。

 ハイコンプライアンスカートリッジを多用するようになったらまた使おう。

やっとベルト交換 harman/kardon HD7600 CDプレーヤー

 先日不調の出たHD7600、ベルトを調達して交換。 

HD7600 ベルト交換

 サブシステムの主力常用機なのに、ちょいちょい不調が出るのでは困る。

 その理由は私がその場しのぎの処置で動かしているからで、原因は特定済みなのだから真面目に直せばフツーに使える。

harman/kardon HD7600 CDプレーヤー 動作不良を直す - 音遊び~オーディオのブログ

 過去に開けているので手順を考える必要もなく分解は手慣れたもの。他の接触不良への対処や内部清掃、グリスアップなどの作業は過去に行っているので早い。予備機も合わせ2台一緒にベルト交換したが1時間程度で終了。

 簡単なんだから早くやれよ、って事だな(笑)

 

 心なしかこれまでよりもトレイの動きが「シュッ」とした。気分良し!

 これで当分大丈夫。

ビクター XL-F1 CDプレーヤー 情報が少ない。。。

 XL-F1 発売時期や価格は不明、Fシリーズのミニコンポ用でたぶん単品販売していない。アンプのAX-F1が1994年に36000円という情報があったので時期はその頃で価格的には3万円程度か?

ビクター XL-F1 とても小さい

 正直、ビクターのCDプレーヤーというのは印象があまり無い。ソニーやパイオニア、続いてヤマハテクニクスがニューモデルをどんどん出してきた普及時期にも今一つパッとしなかった記憶で、乗り遅れていた感が強い。勝手な推測だが、VHDに人的資源をつぎ込んでいたんじゃないかな?

 調べると1980年代中盤頃に10万円を超えるモデルが無い。そして1988年のXL-Z1000を皮切りに急に弩級のCDトランスポートなど発売、通常サイズの機種は減っていきミニコンポ用ばかりと、両極端になっていく。VHDの負けが決まって一気に高級路線で勝負したのか?

 あれこれ調べていて見つけたビクターCDプレーヤーの歴代代表モデルを紹介するサイトで流れを追う事は出来たが、Fシリーズは取り上げられていないので単品販売モデルではないのだろう。

 

 更に、Fシリーズで調べると上位機種にXL-F3があり、こちらはオペアンプ交換や高精度クォーツへの交換など改造の記事がいくつかあった。売り文句としてK2インターフェース搭載となっている。

 

 前述の歴代モデル紹介サイトの情報だと、80年代後半からはK2インターフェース、DD(デジタルダイレクト)の2点がビクターの売り、それに1/18/20BitのD/Aコンバーターを組み合わせてラインナップを形成し、比較的安価なモデルにはMASHの物もある。ところが、1995年のオシャレ機種XL-V1-Nでは20Bit、K2インターフェース、MASH となっていて、これは20Bit相当の1Bit機という事か?なんだか一貫性が無くややこしい。

 

 で、XL-F1の仕様はというと、「1Bit、DDコンバーター」、このDDコンバーターというのがMASHみたいなもん、と思えば良いみたいだ。私の適当な解釈なので気になる人は調べてください。

 この構成では1990年に売れ筋価格帯で評価の高かったXL-Z505(59800円)という機種がある。これ以降は迷走してるので、印象としてはこのXL-Z505が実質ビクター最後の「普通のCDプレーヤー」、テクニクスハーマンカードンの様にサブシステムの主力として欲しい1台。

 

 XL-F1、音が出る物を購入。

 天板にべたつきあり、との説明があり、本当にべたついている。塗料の劣化なのだが、1990年代の欧州車の内装のべたつきとよく似ている。

 音は出るが、トレイの出し入れで「カッカッカッ」と引っ掛かり音が出る。

 

 先ずは試聴。

 うるさくない。出しゃばらない。迫力やパワー感には欠けるのだが柔らかめな音で聴きやすく古い音源のCDでもショボい音にはならないし、サブ機として色々聴く私には使いやすい音。

 

 音質は合格、という事でメンテナンスをすることにする。

 先ずは天板のべたつき。どんなものかとアルコールやシンナーで拭いてみると、やたらと溶けやすい塗装で、剥がしたらアイボリー一色になり、こちらは焼付塗装の様でシンナーでも溶けださない。なにか他の機種のあまりものを再塗装して使ったのかね?

XL-F1 劣化塗装の除去と再塗装

 元のべたついたペイントを落とすと滑らかな状態になったので、さび落としして下地を作って塗りなおすよりもある意味楽。黒く塗って終了、下地が良いと仕上がりも良い。

 XL-F1 ベルト交換と開閉時異音の修理

 トレイの異音は、ベルト交換と一緒に。

 メカニズムを外さなくてもベルト交換可能だった。外したベルトもまだ使えそうだったが、ここまで分解したので手元に適合する部品があったので交換してしまった。

 トレイを抜いて元のシリコーングリースをふき取りつつ観察。埃の塊がトレイがスライドする部分に付着していたので、おそらくこれが引っかかりながら動くので「カッカッカッ」と音が出たのだろう。特に中に埃が多い感じも無いが、軽くエアーで吹き飛ばし、樹脂のギアや摺動部にシリコーングリスを軽く塗って再組立て。

 異音は消え、動くはスムース。

 ついでに、ピックアップレンズを無水アルコールで掃除。

 

 試しに何枚かCD/CD-Rを再生し動作確認してから天板を取り付けて完成。

 

 音質は好みだ。音粒の細かさや透明感、解像感などは価格なりの物だけど、帯域バランスが程よい。色々なジャンルの音楽を聴く私には突出した帯域が無くそれでいて良い音というのが最適なんだよね。サブシステムの主力とまではいかないが、「あー、このCD聴くならこのプレーヤーじゃなくあっちの方が良いな」とは考えなくて済む。

 

お遊び用に真空管アンプを買ってみる。今後(老後?)に期待

 球で遊べそうなアンプを見つけてつい買ってしまった。

 

 球のパワーアンプは以前気の向くままに増えてしまい「もうやめよう!」と、2機種残して処分したが、球はまだ少し残っている。

 学生時代にアルバイト代で買ったもので愛着もあって最後の頃まで手元に残して遊んでいた三栄無線の6CA7/EL34シングルアンプで色々なEL34系を差し替えて遊んでいた時期がある。固定バイアスなので調整は必要だが、シングルアンプは軽いのでひょいと裏返すのも楽。正直、音はあまり良くなかったな、当時安かったし軽いってのはそういう事だ。

 でも無くなってみると、たまにはいじりたい、球だけに。。。すみません。

 

 球(に限らずオペアンプなど素子)を変えるなら周辺の定数を吟味し、持てる性能を引き出して最適化するのが本来。

 ジャンク購入したLUXKITの自己バイアスへの改造品でチェックしたときに、同じ球でもこんなに控えめな音になっちゃうの?と思って、本来の固定バイアスに戻した記憶もあり自己バイアスの物は避けていたんだが、どこかのキットの球シングルアンプ(昔の物ではないです)で差し替えるだけで色々使える回路構成の物をみて、こういう気楽な物もアリか?とは思っていた。

 今回のアンプはそれのP-P版。

 球シングルの自己バイアスで差し替え可能とすると片チャンネル数ワット程度なんで今の環境だと買っても使わないなと思っていたが、P-Pなら使える。で、衝動買い(笑)

 真空管 P-P なんでもアンプ

 丁寧な梱包で到着。

 オマケで付いてきた球は、左右チャンネルが同じなのは松下の12AT7だけで他はブランドがバラバラ(笑)。お気軽にも程度って物が、、、いや、良いんだろう、これで。

 構成はタンゴの電源トランスにLUXの出力トランス。12AT7-12BH7-5極管のP-Pで、出力管は6L6、5881、EL34、KT88 とプリントされていて、要するになんでもいける。

EL34とKT88の差し替えねぇ、、、いや、良いんだろう、これで(笑)

 出力トランスはA2500用なんで片チャンネル10W程度だろう、球の性能の半分以下でダラッと鳴らして遊びましょう、って仕様です、はい。

 入力ボリュームが前面にあるので音源直結で使えるのも楽で良い。

 

 艶っぽい音で気に入っているソ連(ロシア以前の物だからあえてソ連)の6N3Cという6L6相当品や、EL34のブランド違い何セットかなど、LUXKITのA-3500用に残してあるけれど、どうせこれからの人生で使い切れない球で遊べる。

 

 音出し確認

 テスト用スピーカーとCDプレーヤーを繋いで、とりあえず適当に球を組み合わせて挿してEL34 P-P(左右で球違いw)で音出し。ぽわっと光って音が出る。

 解像度とか広帯域とかパワー感とか、そういうのはとりあえず脇において、なめらかな音で良いんじゃない?

 A-2500は最近では「これこそがLUXトーン」という事で人気が有るらしいが、トランスの音が良いって事か?

 

 出力インピーダンスが8Ωのみなので4-8-16Ω(4-8で充分か?)で出したい、とか、わずかにトランスの唸りがあるので補強でヤワなシャシー剛性上げてやろうか、カップリングコンデンサーを手持ちのヤツに変えてみようか?等々、、、、いじりたい気分の時にこれがあれば遊べる、って事だ。

 仕舞い込んだ球も引っ張り出しておこう。

ケンウッド DPF-5002 CDプレーヤー

 ケンウッド DPF-5002 34000円(1997年頃)

 

 L-01Aの電源ユニットと並べてラックにおけるCDプレーヤーが目的なので、ならば、ケンウッドには1001からつらなる高級ミニコンポがあるじゃないか?

 DPF-5002はこの時期人気のあったミニコンポK’sシリーズのCDプレーヤー、上位機種にDPF-7002(58000円)がありデジタル入力付きで単体D/Aコンバータとしても使えるという事からか中古市場で新品価格の割に高値で人気が高い。下位モデルの5002は半分強の新品価格なのだが中古市場ではそれほどの価格差はない。デジタル部分のスペックダウンよりもアナログ部分の音決めの方が重要なので、私の様に外部入力無しでCDプレーヤーとして使うなら大差ないんじゃないか?と、5002を狙う。メインシステムがテクニクスのMASHだし、サブシステムではハーマンカードンの1ビット機。たぶん1ビット機が好きなんだ、という事で。

 

 下位モデルとはいえ上位モデルの高値に引っ張られてかジャンクでもそれなりの価格になってしまう、新品時の価格を考えると割高感はある。

 多くのCDプレーヤーを「整備済み」として取説コピー付きでヤフオク出品している業者からそれなりの値段で購入。整備内容はベルト交換とピックアップ清掃。ピックアップ交換までしてあれば安価と思うが、まあ自分でやらなくて良いのは楽で良い。

 

 到着。開梱。動作確認。

 

 外観はフロントパネル上部や操作ボタンに傷があるが、ぱっと見は綺麗。傷、有ったかな?と思って出品画像を見直すと「写真は使いまわしで現品の物ではない」との説明が。ま、動けばいいや。本体裏に分解すると判るシールが張り付けてあり、分解後はクレームタイプしないとある。自信あるんだなぁ。

 フロントパネルは売り文句の分厚いアルミ、筐体も厚手の鉄板でシッカリしている。シンプルですっきりした印象だが、顔つきには先日のオンキョーC-722MLTDほどの高級感は感じない。

DPF-5002

 

 音出し。

 好調。と思ったらスキャンボタンを押すと戻ってこないのでずっとスキャンしっぱなし。実質使用不可能状態になってしまった。

 

DPF-5002 ボタンの傷

 返品しようと思って条件再確認。

 発送前に再度動作確認し問題が有れば発送しないで代替品又は返金、みたいなことが書いてあったけど、取引条件では再修理、返品共にこちらの送料負担。返品の場合、商品代金のみの返金なので往復送料分がこちらの負担になる。

 んー、誠実な様で、絶対に売り手は損しない、少額泣き寝入りをさそうビジネスモデルだ(苦笑)

 ここまで周到にそういうことをやっている人間と交渉すること自体不愉快で時間の無駄。

 

 ま、動いているから直せば良いや。

 先ずは、これが重要!出品者をブラックリストに入れる(笑)

 シールをベリッと剥がして分解。ベルトは確かに交換してあった。

DPF-5002 操作ボタンパネルを修理

 ボタンは樹脂製で一体。こいつが安っぽいから高級感が今一つなんだな?

 ボタンの動きは樹脂の細いところが曲がる事でマイクロスイッチを押すという安価な設計。KA-9300で凝ったアルミノブを多用していたメーカーなのに安価なモデルとはいえこうなってしまうのか、、、、、時代だな。

 上から2列目までが変形してヒビも入ってしまっている。ピックツールで少し戻してみたが、、、割れるなこりゃ。

DPF-5002 スイッチパネルを樹脂溶接で修理

 観察するとABSの刻印が。

 ならば樹脂溶接ができる。半田ごての先を加工してだいぶ前に作った樹脂溶接用オリジナルツールが久々の出番、、、にはならず。大き目の半田ごての加工品なんで、今回の対象には無理、ぐちゃぐちゃに溶かして再起不能にしてしまいそう。

 普段使っている電子用半田ごての設定温度を程よく調整して、デザインカッターとピックツール、小さいマイナスドライバーなどでチマチマと。機能と外観に問題ない部分を少しいただいて、変形しヒビが入ってボタンが凹んでしまっているところを修理しボタンの高さを揃えて差し支えないレベルに。

 フロントパネル表示窓内側をついでに掃除。表示がクッキリ見えるようになった。

 

 中を見て思ったのは基盤がデカいな、という事。

 厚みのあるケースを生かした配置で、メカの上に大きな基盤が乗っている。ぎゅうぎゅうに詰め込んだ感はない。配置を変えると普通のサイズのCDプレーヤーができそうだ。

 

 やっと音質の確認。

 人気が解る良い音、少しドンシャリ

 音粒はこのクラスにしては細かい方で解像感も高い。余韻は薄く奥行きのある音ではないけど、すっきりとやや硬質で分離が良く音がごちゃ混ぜにならない。

 ボーカル好きの私には中音域の魅力が今一つ。高音域は耳に当たるほどではないけど、少しギザギザがあり、それがややドンシャリに聴こえる原因だろう。

 

 この時期のオーディオはバブル崩壊を受けて安く売るためのコストダウンが激しかった頃で、「価格の割には良い音がする」という、ある意味最もお買い得な時期ともいえる。

 同じ時期のパイオニアのPD-N901もオンキョーC-722MLTDもそれぞれに好印象。

パイオニア PD-N901 CDチューナー - 音遊び~オーディオのブログ

オンキョー C-722MLTD CDプレーヤー - 音遊び~オーディオのブログ

 高音域の綺麗さ滑らかさではパイオニアに劣る、中音域の厚みはオンキョーに劣る、、、って書き方は良くない(笑)

 サブシステムの主力になっているharman/kardon HD7600 パナソニックSL-PS840 に比べると聴き劣りはする。価格帯(というか対象ユーザー)も違うので比べちゃいけない。

 L-01Aの電源ユニットの隣は小さなチューナーにするというのも良い逃げ道かw

 

MICRO MR-611 ベルトドライブの傑作機 サブシステムに復帰

 普段使いのレコードプレーヤーを入れ替えた。

 MICRO MR-611 49800円(1973年)

 

 MR-611はシンプルなベルトドライブ機の傑作だと思う。

 最近「伝説的アナログ機器メーカー、MICRO」という表記をどこかで見た。伝説かぁ、若い世代に知名度が低く忘れ去られつつあると考えると寂しい事だけどね。

 現役当時から知っているオッサンとしては、自分の事じゃないのに「へっ、凄いんだぞ」とか思ってしまう(笑) 

 

 サブシステムでレコードを聴くときはお気軽が良いのでオート機のサンスイFR-3060を常用機に楽しんでいた。

サンスイといえば。。。FR-3060(2号機)を Lo-D PS-15と入れ替え - 音遊び~オーディオのブログ

不人気機種で遊ぶ サンスイ FR-3060(3号機)少し改造 - 音遊び~オーディオのブログ

 1号機から2号機、3号機、そして帰ってきた1号機と長い事楽しんでいるが1-2-3-1と入れ替えた理由は細かな不調。案外と手間をかけてるんですよ、楽しいから良いんだけど。

 

 で、今回は不調は無いけどカートリッジの対応範囲が狭いサンスイの替わりに、以前複数台並行して使っていたマイクロのMR-611を引っ張り出して入れ替えた。

MICRO MR-611

 入れ替えのきっかけ。

 先日ハードオフで見かけたお手頃価格のヤマハのYP-D9。以前YP-D51を使っていた時に高さ調整がしやすくて良いと思っていたので、高さ調整できないサンスイに替えてサブシステムもマニュアル機の出来の良い物に、、、と、物欲が出てしまい危うく買うところだったのだ。

 が、「あ、ならばMR-611はもっと使いやすい」と思い出して購入中止。ま、実はD51は使いやすくて普通に良いけどすごく良いという印象は無く、だから残していないし再購入もしていない。YP-D9はアームがD51よりも良さそうなので音質には期待はできるけど、電子回路の無いシンプルなMR-611の方が故障リスクは少なそう。

 

 さて、FR-3060からの入れ替えでデメリットになりそうなのは2点、オートでない事とオーバーハング

 オートについてはどうしても不便だったらオーディオテクニカの機械式リフトアップ(品番覚えてない、現物は所有している)をセットしよう。

 シェル取り付けのオーバーハング位置が使用中の他のアームと同じというサンスイのメリットは、同じくオーバーハング15mm設定のMR-611でも実際に取付けて子細に確認すると同じ、問題なし、だ。

 

 メリットはサンスイではできなかったアームの高さ調整が簡単に出来る事。これが今回最大の目的。簡単な構造でヤマハよりも多分やり易い。

 アーム自体単品販売品のMA-101mkII相当なので性能は充分。

 MM全盛(純正装着のVF-3200はVF型)期の物で付属のケーブルはMM用だが、出力がRCA出しなので低抵抗の適当なケーブルを使えばMC対応もバッチリ。あ、RCA端子の接点が増えるのはデメリットかな?でも、サンスイもオート動作時に出力をリードスイッチでカットしてるから接点数はどちらも同じ、か。

 

 久々に使うとサンスイよりも起動してからの回転の立ち上がりは早い。ターンテーブルも単品販売のMB-600相当で当時の1級品、ダイレクトドライブのデンオンやビクターの一部の機種より立ち上がりが早く感じた。メインシステムのSolid Machineと比べると物凄く早い!(笑)

 アームはバランスウエイトが2重構造で対応重量範囲が広く実効長は237mmとメインシステムで使っているAC-3000MCと同じ。純正装着カートリッジVF-3200(シェルにウエイトが着いている、軽い方が良いと思って外すと音がぼやける)が針圧1.5gと比較的ハイコンプライアンス型で、グレースやADCなど古いハイコンプライアンスカートリッジを充分に使えちゃう軽いアームは、扱いやすさもあってカートリッジ遊びに最適だ。

 

 ココで気付く。

 サンスイFR-3060のアームでシェル取り付け位置が同じであることをありがたく思っていたが、「実効長が違うのに」というのがありがたいんだ。MA-101mkIIとAC-3000MCは実効長が同じ237mm、オーバーハングの指定も同じ15mm、当然シェルへの取付位置は同じだな。実機で取り付けて子細に観察する必要はなし、推考が足りんな。。。

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2026.1.17 追記

 読み返していて気付いたけれど、実効長と指定オーバーハングが同じでもシェルへの取付が同じとは限らない。

やはりシェル取り付けが同じままでオーバーハングが合うというのはありがたい事だ。

 最初に子細に確認した時の自分が正しくて、ブログを書いている時に「あー、無駄な確認作業に時間を使ってしまった・・・」と思った上の記述をした時の自分が間違えている。

 

 んー、単純な事なんだけれど、頭の中にシッカリ入っていないから間違えている事にすぐに気付かない。ダメだなぁ。

 上記の記述を信じてしまった方がいたらごめんなさい。

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 MR-611の音質は良い、と思っている。

 ベルトドライブ機なのでキャビネットは箱なのだが、フローティングではない天板は鉄(鋳物、と思う)で重量があり指でコンコンとしても響かないし、足は高さ調整できないのが残念だがハウリングマージンは充分。FR-3060よりもしっかりした感じでマニュアル機であるぶん音にお金がかかっている、と思っていい。

 同時期マニュアル機ではビクターJL-B44やパイオニアPL-1250も良いのだが、どちらもダイレクトドライブFGサーボ機なので電子回路の状態に拠る。

 それと、ダイレクトドライブFGサーボ機ではストロボをみながらボリュームで速度を調整するわけだが、ストロボが流れると気になる。

 ワウやフラッターは音への影響が解りやすいけど回転数が一定であれば3パーセント程度速度が違っても聴いて違和感はないと思うんだよね。

 611の向かって左のライトは「暗い所でも操作が可能な針先照明用ガイドランプ」という事だが実用的というよりも「雰囲気の良い演出」。ストロボのプリントされたシートを載せれば回転数の確認ができるけど、プーリーで決まってしまう611では微調整できないので、速度の少々の違いなんて気にしてどうする?聴いておかしいなと思ったら確認すれば良い。

 

 テーブルマットはパイオニアに替えて使っている。好きなんだよねぇ、ブチルゴムのマットの角の無い音。今のメインシステムは解像感高い音なんでサブシステムはこういう音が良い。

 1970年代前半に5万円程というのは物価を考えると高級機なんだよなぁ。