最初のスピーカーはコーラルの10Cmだったのだが、レコードがまともに聴けるようになるともっと低音が欲しくなる。
時代は2Wayから3Way全盛期に移行中、雑誌を見て色々悩んで決めたのがこれ。
フルレンジ
製品、自作記事、双方を読み込んで自作の道を選びました。怪しいショップ、アイコンとして自作を煽る記事(今ならネット)はこのころからありましたが、自作を選んだ理由は5万円くらいまでなら自作も楽しいかも?予算無いし(笑)
当時、16センチ(ロクハンと呼ばれてました)がボーカル最高と言われてましたが、白いコーンで有名なJBLのLE-8Tの方に興味が有ったのです、雑誌を見ても20センチなら低音がソコソコ出るような事が書いてありましたね。
で、秋葉原でLE-8Tを試聴、たしかサンスイの箱の物だったと記憶。結果、高音が嫌い。
気になっていたFRX-20は、ユニットで試聴できるところが無かったのですが、同時期の製品で買える予算の中から、パイオニア、オンキョー、テクニクス、ダイヤトーン、ヤマハなど聴けるものを色々とあちこちの店で聴かせてもらって、結局、ガード下の安いお店でオンキョーを選んだのです、別の店で聴いたオンキョーの製品の音が気に入ったからという理由で。
最後までコーラルのBETA-8 と悩みましたけど。
今思うと冒険、安くない、ユニット単体の価格としては当時の日本では高級品のひとつです。
これでバックロードのキャビネットを作ります、高校2年の夏休みはこれしか頭になかったですね。前半のバイト代でユニットを購入し、ホームセンターで板を購入し、後半のバイト代でカートリッジを買う。
バックロードの推奨図もユニットの取説にありましたが、設計(というほどでなく寸法決め)から自分でやります。当時有名なバックロードの名人がいまして、その後、総合オーディオ評論家になり、今ではカリスマ的な存在らしく、妄信している方のブログやホームページ、ヤフオクではタイトルに「宣伝文句」として名前が出てくる。
しかし、当時、この人はなんとなく調子良いだけの評論に思えて、あまり信用してませんでした、試聴ではメーカーの顔色伺うような文章が多いし音の好みが私と違いすぎます。
当時みつけた「理論的に」書いてあるスピーカー設計本を元に寸法を決め、板を切り(バイト代で買った家庭用ジグソーですよ、近隣のホームセンターは当時カットサービス無し)夏休みのバイトの休日を費やして出来上がります。
その後、設計の稚拙で思うように音が出ないところをダンピングで何とかしようとしたり、一時的にコーラルのツイーターを乗せてみたりしながら6年ほど保有し、すごく勉強しましたね、この箱は最後は友人に格安で売りました。
確かツイーターはこれでした。
コンデンサーを数種類買ってきて単純な接続で音の違いを楽しみました、これも勉強でした。
長くなったので「その2」に続く