音遊び~オーディオのブログ

 ガレージで楽しむ古めのオーディオ

プリメインアンプの話

 メインシステムは今もセパレートアンプ。

 

 サブシステムも余っているセパレートアンプで組めるけれど、今はサブシステムにはプリメインアンプを使うことにしていて1980年頃から1990年代初頭のちょっといいかなと思うものをとっかえひっかえ使っている。

 

 そもそもの始まりがセパレートアンプ、その後買い替えるときには高級プリメインには手を出さずプリ、メインとバラバラに買い替えていったので、使いやすいプリメインアンプへの憧れ?のような気持ちもある。

 

 第2期は格安で買った中古プリメインアンプから始まっているが、昔から持っていた真空管パワーアンプを使い始め、一時期真空管パワーアンプにハマってしまい、予算内で買える球のパワーアンプをあれこれ買い替えているうちに結局セパレートアンプになった。

 プリアンプは取り換えるのが面倒なこともあり、気に入ったものを一度使い始めるとほぼ固定、だが、パワーアンプはスピーカーとのマッチング、聴く音楽に拠って、真剣に聴くのかBGMなのか、プリよりも音質の変化が大きいこともありいくつか並行して使う。スピーカーも複数使っていてアンプとの組み合わせの良し悪しもある。

 音が気になると組み合わせを変えたくなり「音楽鑑賞」から「オーディオいじり」に気持ちが移りやすい。オーディオが趣味なので楽しいし間違ってはいないんだけれど。。。。

 

 その点、プリメインアンプの場合は良くも悪しくも「アンプ」は固定される。音楽に合わせて変更できないということは、「選択肢が減る」と捉えるならデメリットだが、「やることが減る」と考えると大きなメリットだ。

 ソコソコ気に入った音の出るプリメインアンプにプレーヤー(トーンアーム)と相性の良いいくつかのカートリッジを用意しておき、たいてい2系統はスピーカーがつなげるので音質の傾向の違うものをつないでおけば、気軽に音をだせる。メインシステムがあるので高価で大げさなものでなくて良い、安く入手できるものの中から好みのものであれば十分だ。

 買ってきた中古レコードをとりあえずかけてみる、そういう時に使いやすさは重要だと思う。

 

 それともう一つ。

 これは予算の制限のある私には重要なのだが、メインシステムはこれ以上を求めるとお金がかかりすぎる。そもそも「ガレージオーディオ」なので、まずはもう少しマシな、カッコ良いリスニングルームを用意するところからやらなければ、これ以上は宝の持ち腐れだ。

 サブシステムはメインシステム用の機材1台程度の予算で全部揃っちゃうし、不思議と、そこでブレーキがかかるのでメインシステムに匹敵するようなものを導入しようとは思わない、でも、カートリッジは行ったり来たりしてる。

 

 メインのシステムの中に安い普段使いのパワーアンプをつないでBGM用にしていたが、アナログレコードを聴く時間が増え安い中古レコードを気軽に聴くためにフルオートプレーヤーをサブに使いはじめる。

 CDを主に聴いているときはリモコン付きが良いなと思ってミニコンポのアンプを使ったりしていたけれど、レコードをよく聴くようになるとPHONO対応のアンプが条件になる。

 おおむね1990年ごろまでの物でついついグレードアップしていき、結局高級機といえるモデルを2機種所有してしまった。

 音もメインシステム程ではないが中々に良く、こちらで聴く時間の方が長くなってくる。困ったものだ。。。

 

 もうこれ以上プリメインアンプは増やさないつもりだが、今でも好きなモデルの程度の良さそうなものを見つけてしまうと気にはなる。

 

 極最近ではヤマハのA-950を見かけて、こちらは以前使ったA-750と違い上位機種でMCにも対応、綺麗な動作品だったので欲しくなったが置き場所に困るので思いとどまった。聴いてみたかったなぁ。

 

 1980年ごろには多くのメーカーが定価6-15万円の間にいくつかのモデルをもち、競うようにモデルチェンジを繰り返していた。

 サンスイ、オンキョー、ソニーあたりがアンプでは一番売れていたように思うが、テクニクス、トリオ(ケンウッド)、パイオニアヤマハ、音の好みもあるだろうけれど、どのメーカーの物でも定価10万円超えのモデルならばよいと思う。

 

 定価10万円以下ならば今では中古で1-2万円、そうなると人気のあるメーカー製は割高感のあるものも多く、1980年位までだとオットー、オーレックス、Lo-D、オプトニカといったあまり見かけない「レア物」の中にもまじめな良いものがたくさんある。

 

 今、中古で買うことのメリットは、故障の多いモデルは淘汰されて流通が極端に減っているということだ。どこのメーカーとは言わないが、良い音だなぁと思ったけれど中古市場で見かけなくなったモデルもある。1970年代のものだと程度の差が激しいが、造りが良くシンプルなものが多いので、販売数の割には1990年頃の物の方が残存率は低いように感じる。

 

 10年前なら音が聴いてみたいだけならば傷だらけの動作品が安く変えたが、世界的に見て安すぎる中古相場ゆえに海外に輸出され、数は年々減っている、当時の選別された部品を求める人(わかっている修理人かな)もいるようで、人気モデルはジャンクでさえ価格が上がっている。

 修理することが趣味でないならばできるだけ状態の良いものを買った方が良い。

 ヤフオクでは整備済みというのを見かけるけれど、内容は出品者により色々だ、元の音を出す修理というのは実はなかなかに難しい。闇雲に部品を交換したものよりもオリジナルで状態の良いものの方が総じて音が良い。

 もし音が気に入らなければ売ってしまえばいいので、「一時レンタル」という感覚でサブシステムは楽しんでいる。

 故障しなければ使っているうちに人気が出て購入価格よりも高く売れることもあるし、もし故障してもジャンク扱いでさえ売れるので、部品を使う人のためにも廃棄処分にはしないことにしている。