良い音だと思ったのでサブシステムで使っていたのだが、先日直したテクニクスのSU-V9を聴きたくなってしまった。
そこで、しばらく休んでもらおうとラックから出したら下側に2回の修理履歴を発見!メーカー修理のシールがトリオとケンウッドでそれぞれ1枚。
57.3.23 VR
61.10.24 S51
とある。VRはボリューム交換だろう、S51は暗号だな(笑)
発売時の1976年製と考えると6年後、10年後という事になる。
6年か、中の部品や基盤の様子を見る限りでは使い過ぎた感はない、単なるガリだと思う。
2回目修理は何か不調が出ての修理だな、その後引退、長期保管、現在に至る、だろう。
現在、ボリュームはわずかにガリがある程度、これは仕方ないと思う。動かさないとガリガリになるものだ。
ほかのスイッチのいくつかにも軽いガリはあるが、使い始めてから「悪化」したところはないので、あまり神経質に考えないことにしている。
2回目はどこを修理?
気になるところだけれど、掃除の際に中を見た限りでは電源供給基盤のコンデンサーをいくつか交換してあったのでそこだろう。フラックスがついていたのだが、その基盤だけはソケットに差し込んであるだけで簡単に外れる、内部の掃除ついでに引き抜いてフラックス除去剤で掃除しておいた。
それ以外に部品交換歴はなさそうで、もちろんパワトラも純正品。
最低限の修理で済ませてくれているのがありがたい、メーカー修理の場合はおかしな部品は使わないし、部品がなくなれば修理を断る。
なによりも嬉しいのは過去のメーカー修理だけで現在動いている、寿命が残っている個体だという事。
物凄く楽観的な推測をする。
そもそもあまり使わないので、ボリュームにガリが出て交換した、その後使っていたら10年が経過、電源基盤に不具合が出た。修理したけれど、古くて壊れるのは嫌だから新しいアンプに買い替え、しかし高級機だからなんとなく保管しておいた。
そう考えよう、精神的に満足度が高い、すると不思議と音が良い(笑)
実際のところ、使い込んで故障するとこの程度では直らないが、そこまで使い込むには店舗で一日中音を出しているとかでないと数年では壊れない。
メーカーの想定使用時間を過ぎて壊れたなら寿命という事。その頃にはメーカーサービスも終了となり部品供給もなくなっていく。
こうなると市中の修理業者の出番なのだが、むやみにコンデンサーを換え、入手できなくなったパワトラを別の物に変え、、、音が出るだけの別物なのに「元高級機」ならば価格が残るので市場に出回っている、メンテ済み、修理済みという言葉に目を曇らされてこういう物をつかんでしまうと不運だ。←経験あり。
本当に現役ならば古くても「良い物は良い」です。
適度に電源を入れて動かした方が良い状態を維持できると思う。ガリを増やさないためにも長期休暇にはせずに気分で時々入れ替えよう。