2023年10月22日、良く晴れた日曜日の夕方、少し暇だったのでハードオフへ。
いま特に欲しい物はない、、、
なんとなくレコードを見ていたらこれを見つけた。
テクニクス、スーパーレコード。なんて魅力的な言葉の響き!!!
盤面も見た目に綺麗だし、内容を見ると知っている曲もある。購入決定、ポイントがあったので支払いは無し(笑) OTTO と Technics の4CHレコードもあったけど、それには手を出さない、案外と冷静沈着。
戻って早速聴く。
良い音のレコードだ。音楽を楽しみつつオーディオチェックに使える。
もんたアンドブラザースの曲で独特なかすれ声の生々しさを味わう。
大橋純子、静かに聴いていたら、後半の音量レベルの高いところでの音の大きさとリアルさ。ダイナミックレンジがきちんととってあり頭打ちしてない。
この夜、スマホがピロリンッとなってヤフーニュースでもんたさんの訃報をみる。ありがとう、ゆっくり休んでください。
**********************************************************************************************
2023.11.11追記
今日、大橋純子さんの訃報がラジオからながれた。
あちらでもんたさんと「夏女ソニア」歌ってください。
**********************************************************************************************
他にもこういうレコードをみつけるとつい購入してしまう、非売品だった物も多いが、販売していた高音質レコードでも若い時は欲しくてもなかなか買えなかったからね。
SHURE、DENON、SONY、Technics、Toshiba
特にオーディオ機器を作っているメーカーの物は見かけたら買ってしまうな。
時代としては1980年前後の物が多い印象。デジタル録音が始まって音の鮮度が一段上がった頃。
古い物だとセパレーションとか、方チャンネルにしか音が入っていないクロストーク確認用とかテストトーンが入っている物。
生録といわれる加工無し一発録音で蒸気機関車が近づいてくる音やジェット機の音が入っている物。
当時のいくつかの楽曲がオムニバスで入っている物。クラシックの名演奏などもある。
ヴォーカル好きなので、中でもSONYの「Hi-fi Vocal Sound」の2枚はお気に入りだ。
45RPM、機材にも録音にもこだわっていて音が良い、、、良い、と判断するには普通のレコードとの比較が必要だね。
EP、LPで持っている物もあるけれど、この曲の中で最も比較対象を選べるのが
「異邦人」久保田早紀
独断で比較した結果。
LP 「夢がたり」
トラッキングエラーと情報量の兼ね合いで最も音が良いといわれる2曲目に収録。クリアー、フラットな印象。EPとは違う良さがあり、アルバムを通して聴くと他の曲との音質の整合が良く、雰囲気が統一されている。
EP 「異邦人」
LP収録より力感があり音が厚い。この曲単体で聴くならLPよりも良いか?カートリッジの取り付けをEP仕様にしてトラッキングエラーを少なくすると尚良し!
LP 「THE BEST」1981年盤、最初のベスト
LP 「THE BEST」流通が多い。最終作「夜の底は柔らかな幻」前のベスト
ベスト盤はダイナミックレンジを少し小さくしている物が多いと思う、アルバムやEPに劣る。このベスト2枚は当時元のアルバムを持っていたので買わなかった(買えなかった、かw)、最近中古で安く購入、1回しか聴いてない。
音質云々ではなく懐かしく曲を楽しむなら充分。が、当時の印象ではLPをメタルテープに録音したよりも少々劣る印象。山口百恵のベストなんて曲数多いので音は残念なんだが、そこまでファンじゃないので色々と探して買ったりしていない。ま、ベストはCDの方が気楽で良い。
**********************************************************************************************
2023.10.30 追記
上でベスト盤を少しディスったので、久保田早紀のベスト盤を引っ張り出して確認してみた。
最初のベストでは異邦人は1曲目に収録。レコードの溝の刻まれた幅も「夢がたり」と同じくらいあるように見える。再生してみると音はアルバム同様に良い。
2枚目のベスト盤ではアルバム同様に2曲目に収録。見た感じで溝の幅がアルバムよりも少し狭い。再生してみるとダメだ!という事も無くダイナミックレンジが明らかに足りないような違和感はない。1枚目ベストと比べてわずかに音がショボく感じる程度だがCDとMP3の比較より差が少ないと思う、これだけを聴いて不満という事も無いだろう。
サブシステムでの再生だったが、メインシステムでそれなりのカートリッジで比べれば違いは解りやすいだろう。
ベストを買うなら1枚目をお勧めするが、世間的には「一発屋」、後の曲に興味が無いなら「夢がたり」を通して聴く方がお薦め、大ヒットアルバムなので流通も多い。
正直、聴きたい曲を聴くという時には、音質はソコソコであれば大きな問題ではない、MP3のファイルでも聴きたい曲は聞けるのだから。
ただし、ベスト盤は前後の曲との雰囲気がバラバラなので、通して聴くならアルバム、1曲だけ聴きたいならEP盤がベストチョイスだと思う。
**********************************************************************************************
LP 「Hi-fi Vocal Sound」
もっとも情報量の多い1曲目に収録、そのうえ45rpm。生々しさ、厚み、力強さ、余韻の響きの良さ、、、EPを確実に凌ぎます。トラッキングエラーを合わせこむとそりゃもう。。。最高音質の「異邦人」(笑)
CD 「夢がたり」「BEST」ベスト盤は確か2枚ある
1980年代後半に多かったLPをそのままCDにしたような物。CDが主流になり、各メーカーが過去の曲を片っ端からCD化して急速にタイトル数を増やしていた頃。CDプレーヤーにも拠るとは思うけど音が薄い。
概ね当時の音源でCDがレコードを上回ることは無い、けれど手軽。最近の「リマスタリング」の物はわざとらしい感はあるけどクリアーで音粒がはっきりした音の物が多く車で聴くのに良い、気に入ったアーティストの物はつい買ってしまったりする。
ヒットポップス編、ニューミュージック編、この別け方は今になってみると同時代の曲なので???って感じもあるな。
ヒットポップス編に山口百恵が2曲入っているのは当時のソニーで一番人気だったんだろう。
ニューミュージック編の渡辺真知子はA面4曲目に「ホールド ミー タイト」だけど、ひとつ前の「唇よ、熱く君を語れ」の方が好きだ(この曲以降は歌い方が変わったと思う)、歌唱力あるんだからトップかせめて2曲目に、、、、というのは個人的願望。CMソングはあまり録音が良く無いとか権利の問題とかあるのかな。
B面トップに久保田早紀、こちらは最新曲「25時」ではなく「異邦人」。
録音の説明や機材の紹介などもしっかりしてあり、スイスのスチューダー社に特注した1/2インチ幅、2トラック、76Cm/sec のテープレコーダー、とある。ソニーはテープレコーダーでも有名なメーカーだったはずだが録音機材となるとまた別物なのか、もうこの時期はオープンリールの開発生産は縮小していたのか?
オーディオ休眠期は耳がボケーっとしているので、たまにこういうのを聴くとすごく良い音。実際、押しなべてこの手の企画もののレコードは音が良いと思う。