最初に買ったのは10センチのフルレンジユニットでした。
レコードプレーヤーを貰い物のレシーバーとスピーカーにつないでレコードが聴けるようになったけれど、音が悪いのいです。それまで使っていたラジカセ以下で、ステレオであること以外何も良い事が無い様な状態で、友人に借りたレコードはカセットデッキをまだ持っていないのでラジカセ録音なわけで、結局ラジカセで聴いている方が多かったように記憶してます。
貰い物のスピーカーは小さな箱の物で、サランネットは外れないのだけれど、無理矢理剥がしてみると10Cmのユニットが付いていました。雑誌で見るオーディオの物ではなく、安いラジオのついてるようなチャチなもので悲しくなりましたね。
それでまずはスピーカーを買う事にします。ですが、予算は学生の小遣いですし、他にも欲しいものがあるから制約は大きいのです。
当時、スピーカーの自作の記事も目にして「格安でメーカー製スピーカーを上回るものが出来る」などと自作を推奨していました。今もネットで同様の事を見ますが、よほど優秀なユニットを使うのでない限り、「自作が楽しいから」というのが現実であることが今では解ります(笑)
後に自作もするのだけれど、まずは現状を改善という事でユニットを買いに秋葉原に行って買ってきたのがこれです。
この当時、まだ発売されて間もない頃だと思います。
コーラル、フォステクスのユニットは当時も安価で、他にもオンキョー、テクニクス、ダイヤトーン、ヤマハ、パイオニアと、ユニット単体で販売しているメーカーは多かったですね。
試聴は出来ないのだけれど、ユニットを並べているショップのおじさんに何やかや訊いて、新しいという事と白いコーン紙は「奇をてらっているようで嫌だな」と思っていたけれど、実際に秋葉原で色々と見ると当時既に名器として扱われていたJBLのLE-8Tみたいでカッコいいかなと思って購入、多分2割引までいかないくらいで買ったはずです。
電車で持ち帰ってすぐに箱に取り付けました。
それまでのオモチャのようなスピーカーとは天と地ほど違う音がして、しばらくこれを使い、次もユニットを購入して自作することになります。
最初のスピーカーをユニットではなく、メーカー製の「スピーカーシステム」とすると、6年後、なんとそれはJBLですけど、どのモデルなのかはまだ秘密です。