dbxというと、カセットテープの時代のノイズリダクションシステムのイメージしかなかった。実際、主な製品はノイズリダクションを中心とするプロ用録音機材等だったらしい。
格安プリメインアンプをあれこれいじりつつ、球のパワーアンプも使ったりしていたのだけれど、小さ目のプリアンプをなんとなく買ったのをきっかけにセパレートアンプへと移行していく。
昔と違ってネットで中古を探せる、でも予算は限られているし球のアンプもある、石のアンプは5万円くらいまで、で、探していたらdbxのBX-3を見つけて買ってしまう。
日本の製品とは違う、いかにもアメリカンな外観。
音は元気。
ややブーミーな低音、繊細感はない。ボーカルの艶っぽさや高音ののびやかさではなく、ゴリゴリとパワフルに音が出るタイプ。
音質は好みではないが、他にもパワーアンプを持っていたし、小音量で聴くにはそちらを使うとして、当時使っていたオンキョーのM6Ⅱを鳴らすにはパワフルでこれはこれで良かった。
4チャンネルアンプなので、バイアンプで使ってみたりブリッジ接続で2チャンネルでハイパワーとか、使い勝手は良く、そのうちもう1台入手して2年くらい使っていたと思う。マルチアンプを試し始めた頃も4チャンネルが便利で使っていた。
ネットで色々調べると元サンスイのエンジニアの設計だそうで、言われてみればこの低音の出方はサンスイに通じるところがある。
オーディオに興味ない人に「凄いのがありますね」と言われる存在感。
オーディオ趣味の人には「珍しいね」と珍品扱いされ、音を聴かせると「ふーん。。。」という感想。
使いやすいアンプだけれど、音的にはまた欲しいとは思わないな。
お世話になりました。