フロア型の大きいサイズのスピーカをメインに使っているけれど、FMやCDをBGM的に流しておく時にサブスピーカーとして小ぶりなものを使っている。
個人的には16センチの2WayがBGMとしては充分な低音が出るのでベスト。
ケンウッドのミニコンポのオマケスピーカー、レシーバーが欲しくてまとめ買いした時についてきたもので音は良いとは思わないが小さい割に鳴りっぷりが良く、音がよく通るのでしばらく使っていた。
D-77RXを使っていた頃に、なんとなくサブもオンキョーにしてみようと思って買ったのがD-202AⅡ。
ウーファーエッジ破損で格安。これをD-77RXのウーファーエッジ交換のついでに直して使ってみたら低音以外では負けない音がでる。
小さなスピーカーの良いところで定位は良いしボリュームを上げない時にはむしろこちらの方が上回っているかもしれない。
音の傾向は同じバイオクロスコーンなので違和感もない。
そうするとなんとなく、シリーズ最高峰のLTDを使ってみたくなり、AⅡLTDに手を出してしまう。
これは凄かった。
新品定価が高い(今の製品と比べたら格安)、重たい(これは今でも負けないか・笑)、奥行きがあって使いにくい。
なのになぜか2010年ごろの中古市場にはたくさん出てくる、皆ウーファーエッジが破れてるから。バブル崩壊後の1994年発売、大きなスピーカーは流行らなくなっていたけど、小さく高品質な物が人気だった時期ですね。
困ったことにD-77RXより中音域以上は音が良い。
こりゃ、良いぞ。という事で後継のD-202AXLTDも買ってみたり、パソコン用をD-102ACMという小さなモデルの高級品にしてみたりと色々と使ってみる。
結果、D-202AⅡLTDが最高。
友人たちも音を聴いてサブスピーカーとして、または室内で気軽に聞けるシステムを組むためにと購入したので、エッジの交換は何セットもやりました。
エッジはウレタンが良いです。理由は重量が軽く、経年変化でより柔らかくなる傾向だから。最後は切れちゃうけれど、寸前まで煌びやかな音が楽しめる。
202シリーズはどうなのか調べていないけれど、FRX-20の場合は2重構造のエッジで外側を薄くして動きやすくしている、それが音の艶やかさを生んでいる、と思う。
現在、残念ながら同じエッジは入手できないけれど、見たところ最近のウレタンエッジは昔の物よりも、やや薄くしなやかで軽く出来ているように思う。
以前交換したFRX-20の物は今よりは厚かったような記憶だけれど、10年経ってもまだ大丈夫、耐久性は1970年代よりは上と推測、そりゃそうか。
202AⅡのゴムエッジの物を入手して聴いたら音が平凡、剥がしてウレタンに替えたら聴きなれた音に戻った(笑)
ゴムエッジも今では昔よりは軽いようだけれど、ウレタンよりはるかに重いし、劣化は「硬化」の方向なので初期の馴染みが出てから音が良くなることはない。
マルチアンプ計画をしていたけれど、流用するD-77RXのウーファーのクロスオーバー周波数は使う予定だったドームスコーカーとの兼ね合いもあり1KHzくらいなのでボーカルにかぶってしまう。
ならば200Hzから上はD-202AⅡLTDのウーファーを使い4Way・・・
チャンデバが足りない。
で、そのころ入手した3Wayのスピーカーをバイアンプで使ったらものすごく気に入ったこともあり色々考えてマルチアンプ計画はやめてしまう。
計画したこと自体が楽しかったのでそれはそれで良し。仕事の場合は挫折だけど趣味なのでやめるのも自由(笑)
趣味の方向を変えるほどの小さな実力者なのです、D-202AⅡLTDは。
D-202AⅡLTDは今でも好きだな。また買っちゃう可能性は十分にある。
*2023年5月23日追記
D-202AⅡLTDの手法の元ネタはこれだと思います。より華やかで高級感ある音ですが通じる物の有るオンキョーサウンドです。こういう事やるメーカー、無くなりましたねぇ、、、