音遊び~オーディオのブログ

 ガレージで楽しむ古めのオーディオ

OTTO スピーカー SX-P1 SX-P2 SX-P3 その1

 OTTO SX-P1 SX-P2 SX-P3

 

 困った事にネットで検索してもあまり情報がない。

 なので、オーディオのブログとしては定番のカートリッジネタやアンプネタ、最近買った機材のネタ、そういう他の色々書いておきたいネタはすっ飛ばして、ポーラスメタルコーン採用の先進的(当時)なOTTOのSX-Pシリーズのあれこれを記録しておく。

 

 購入のきっかけから。

 

 近隣のハードオフでSX-P2発見。試聴できるというので聴いてみたらウーファーのエッジが固まっていてハイ上がりの軽い音。だけど高音域が私の金属系ドームのイメージからは良い意味で予想外で、耳に痛い音ではなくほどほどに煌びやかなので

「使ってみよう」

と思って結構なお値段で購入。使い込んでみる。

 

f:id:OTOASOBI:20200827202741j:plain

SX-P2 鳴らし始めた頃

 

 で、ハマります。

 エッジメンテナンスして鳴らしこんだら低音もしっかり出てきて全体的な音が気に入った。

 

 そうすると当然、上位機種のSX-P1は聴いてみたい。さらに元々オンキョーのM6Ⅱが好きだったので、同じような30センチクラス2ウェイのSX-P3は聴いてみたい。 まあ、でも両方とも過去に聴いた経験は無いし、特にSX-P1はそれなりに高価なのでかなり悩む。

 調べていると、後に出てきたモデルでSX-P5という小型の3ウェイがある事を知るが、リボンツイーターを使っている為か、25センチ2ウェイにスーパーツイーターという感じなのでここはあまり物欲を感じない。

 

 まずは比較的安いのでSX-P3を狙ってみる。

f:id:OTOASOBI:20200827202929j:plain

SX-P3 

 上の画像はネットで拾ってきたもの。懐かしのオンキョーMー6を彷彿とさせる30センチクラス2ウェイ。

 M-6より新品時の価格が少し高いけれど、外観は突板張りの高級感あるもの。古い物が傷だらけだとボロく見えるが、古いからこそ美観も重要、今となってはこの木目の美しさは、かかわる人たちに「高そうだな。。。」と思わせ、乱暴にジャンク扱いされずに綺麗なままで残っていく為には重要だったろう。

 

 実はもう購入済み!結構綺麗。

 

 P1は現役当時に「音の好みは私と合わないと思うけれど、批評が的確なので参考になるオーディオ評論家」がマアマアに褒めていたので、これは期待できる、と、思い込む(笑)

 

f:id:OTOASOBI:20200827203144j:plain

1977-78 サンヨーセールスマン専用カタログ スピーカーの最上位に記載

 何しろでかくて重い、って事は、凄い!偉い!買えない!

 広い部屋を「ステレオ」に使えるお金持ちの物で庶民は使う場所がない(笑)

 

 購入を後押ししたのはなによりSX-P2の上位だから良いんじゃないか?という物欲。

 

  前述の「販売当時信頼していた評論家の評価」(当時のメーカー御用達評論家はあまり良い評価をしていない、が、ここは無視)の印象の記載は参考になった。

 他には古いスピーカーの入門ムック本に当時の色々なスピーカーが分類されていて、「ニューミュージック向き」と記載されてるのを見つけた。音質は他のスピーカーの中で知ってる音の物をどう評価してるのかを基準に推測、評価してる人が一人じゃないんだろう、「ん?」と思う所は多いけど情報としては無いよりもいい。

 サンヨーの'77-'78セールスマン専用カタログ(なぜか手元にある)ではスピーカーの「最上位機種」として小さく載っている。他社に比べると安い最上位だけど、一番!というのは嬉しいかな。音質の参考にはならないけど。

 

 こんな感じで、欲しくなってから調べても情報は少ないのだが、ロシアのURLでいくつか出てきた。ロシアでは今気に入っているテクニクスのSB-MX200Dが高評価、それをSX-P2と並べて使っている写真も見つけてたし、P2もかなり高額、P1はさらに倍。全然読めないけど長々と売り文句が書いてある。

 多分音質はP2やSB-MX200Dと同じような方向性なんだろうな。。。聴きたい。

 

 この読めないロシア語が決め手で、すでに購入済み・・・良いのか?

 状態はかなり良い。買って良かったかどうかは使い込んでみないとなんとも。。。

 

 実際に聴くとニューミュージック向き?まあそうでもあるかな?

 癖のない音だと思う。

 

 P3は数万円だからともかく、スピーカーは音の差が大きく出るのに、今回P1は試聴なしで2桁万円大きく超えて買っちゃってる、大冒険だ。

 試聴できるなら簡素な機材ででも聴いてみて、「不満はあっても基本好みの音がでてる」と思ったならば、「設置等の使いこなし機材の組み合わせで改善できるんじゃないかな?」と買って使い込んでみると楽しい。

 

 昔聴いて印象深い物も、今買えるなら買っても後悔はしない。壊れない限り売れば半分くらいは確実に帰ってくるし。

 

 P2の試聴から始まって1年ほどの間に入手した今回の3機種、それぞれがまあ満足できる外観(重要、音だけじゃない、どうせななら綺麗な方がいい)、ウーファーエッジをメンテナンスして上下逆に取り付けて、今の時代にこれらをきちんと使ってやろうと思ってます。

 

 んー、こうして書くと物欲の後付理由だな、ま、楽しめてるからいいや(苦笑)

 

 長くなったので、シリーズ化します。入手してわかった構造や特徴などもできるだけ書いておこうと思います。

 

 次回は未定。リクエストがあればなるべく早めに。ま、リクエストは無いな(笑)