オンキョーの798。1988年のモデルで、光駆動方式という良くわからない回路を採用。
重量ではトップクラスだが、中身が重いのではなくシャシー(及び補強)が重いというソニーと同じようなタイプ。
音質はソニーとは対極かな。
厚みは無いが中高音がクリアーで余韻も綺麗。低域も厚みはなく、ここはパワー感がもう少し欲しいけど、解像度はありキレが良いけれど厚みがないのでキレキレには感じないのが残念。
中を掃除がてら観察するとプリ基盤に部品が付いていない一画があるので、上位機種と共用なのだろう。
重くないと売れなかったから無理やり重くした、というアンプだけど、この繊細でクリアーな音の評価、、、は、されない時代だったんだよな。
このモデルが現役だった頃はもうオーディオから離れていたのでわからないけれど、1980年代初期のオンキョーのプリメインアンプは、雑誌でも良く取り上げられて評価もそれほど悪くないのに、ソニー、サンスイと比べると市場での人気はいまひとつ、秋葉原では店頭値引きが大きく値段で勝負だったような記憶。それなりの数が売れていると思うので中古市場でもこのシリーズは良く見かけるけれど、昔の安売りのイメージを引きずっているのか価格はお買い得。
好きな音を持っているアンプなので、少々可哀想。