音遊び~オーディオのブログ

 ガレージで楽しむ古めのオーディオ

Lo-D FT-620 チューナー

 不人気極まりないLo-DのチューナーだけどFT-420を気に入っているので、上位機種のFT-620を気長に入手、やっと使い始める。

 

 1976年に55000円とある、ウッドケースが別売りで6500円とあるので木枠入りだと値段は高級機の下の方かな?デザインも価格もプリメインアンプHA-630(69800円)の相方、日立のお店でセット購入する事が一般的だろう。

 機能的にはクォーツロックの始まりの頃、LuxmanのT-12(96000円)のアキュロックより1年早い。中身はそれ以外には特に高級機という感じもなく、高級っぽい中級機、4連バリコンだしベースは1975年のFT-420だと思う。これの音が気に入っているので狙ってみたわけだ。

 

Lo-D 再び参上! FT-420 チューナー ミドルクラスの実力機 - 音遊び~オーディオのブログ

 

 FT-420以上に流通無し、当時はチューナーといえばトリオ、対抗馬にパイオニアといった時期だな、単品でLo-Dのチューナーを選ぶことはなくシステムコンポの組み合わせ以外では売れていないのだろう。どうかするとアンプは少し前に発売されて高評価のLo-DのHA-1100を選び、でも、けど、チューナーはトリオ(笑)

 

 なので見つからない。出てきても乱暴に扱われたジャンクばかり。探し始めてから最初の物を買うまでに1年近い、本体価格よりも送料の方が高かった。。。

 これは一応動作品だが感度が悪く(劣化してるのだろう)クォーツロックがかからない。調整だけで直りそうに思うけど、電波系が解からない私には修理できないし修理依頼するほど思い入れがあるわけでもない。外観はフロントパネルに軽い腐食や角打ちがあり天板には錆もある。

 なので、良さそうの見つけたらまた買おうと思っていたらさらに1年経過。

 2台目購入。当然、送料の方が高いww

 

 汚れていたが動作は問題なし、だけどインジケーターの「FM」と「STEREO」が点かない。掃除したら綺麗なのだが押しボタンスイッチ周りのレタリングにも擦れて消えている部分がある。

 球切れ、レタリング擦れって事は稼働時間が長いのか?とは思ったけど1台目よりも受信感度のレベルメーターはしっかりと振れる。

 使っていたものの方が好調を維持しているという事かな。

 

 1台目を部品取りに、、、、と思ったら錆付きでノブが外れなくて変な苦労をしてしまった。

 ほぼ密閉なので中は綺麗、目視での点検ではハンダの危なそうなところもないしコンデンサーの膨らみや液漏れもない。この時期のお約束でトランジスタの足が黒くなってきていたけど、50年でこれならまだ50年いけそうだな、いや湿度などの環境の影響によっては20年程度になっちゃうか?などどアホな事考えながら気休めに「自作マイグレーション防止用ブラシ」で軽く磨いてみた。

 球交換とパネル交換、いつものようにF端子も取り付けて、外観は美品とはいえないけど、動作品が1台完成。

FT-620 修理中

 フロントパネルの傷や腐食はレタリングの消えが無ければ元の物の方が綺麗なんだが、、、、、 また綺麗なの見つけたら買おうかな、不人気格安だし。

 どうせならオプションの木枠付きが良いなぁ、見た目の豪華さは脳内変換で音を良くしてくれる。

 

 音質はFT-420よりも良い、というわけではないかな。大差ないと思う。

 Lo-D FT-620 試聴中 木枠っぽく見える上下はラックです

 

 こうして文章にしてみると先日の便利で音の良いharman/kardon Citation23よりもこちらの方が手間暇かけていてかなり割高という事になる、そのうえ程度も劣る。

 なんだか、道を間違えたら景色が良くて楽しい、みたいな感覚だなw

 

 この時代のチューナーの雰囲気、好きなんだよねぇ。

 

 で、使い始めたら、面白い問題が出たのだけど、考察中なので別記事で。

 

 

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2024.02.22

 不具合?をウダウダ考察した記事をUP

 

機材の世代間のズレ - 音遊び~オーディオのブログ

 

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