音遊び~オーディオのブログ

 ガレージで楽しむ古めのオーディオ

レコードの為のオーディオラック WAKATUKI ちょいメンテ

 オーディオ○○好き。の○○の中にはアンプとかスピーカーとかCDプレーヤーとか色々入る、私の場合はそこにラックも入る。

 

 今まで使って良かったと思うのはSONYの1970年代のヤツ(機材入替しないなら一番好き)、WAKATUKI(見た目が好み、弱点はある)、次点でHAMILeX質実剛健の良品)

 TAOCのオーディオボード(古いヤツ)は好き、ラックも使ってみたいと何度も検討はするけど4本パイプ柱とスパイク?はアナログ回帰して重量級機材が増えた今では躊躇する。後で書くけどぐらつきが同じようならWAKATUKIのままで良いかな。

 私は機材の入れ替えが多いので棚板高さ設定は楽にしておきたい。パイプ交換式は分解しないとできないのが面倒だしオプションで柱買うのもお金かかる、古いモデルでは製廃しているだろうし、更には供給されている物でも柱の色が選べないとの情報もあった。予算を気にする私向けじゃない高級品だ、と、検討するたびに分不相応と思ってしまう。他にもパイプのラックが海外製など色々あるけど、同様に選べない。

 

 学生時代は機材にお金かけて高級ラックは買わなかった。でも機能は求めるので当時(たぶん)多かった重量ブロックと21mm合板に色を塗って。

 畳の部屋にこれを置いていた。カッコ悪いけど懐かしいなぁ(遠い目)

 

 ラックの予算も少しはとる今では(今でも中古しかw)カッコ良いラックにも目がいった。

 スパイク3本足のヤツとかガラス板のヤツとか、サブシステムには今時のお洒落ラックも使った。が、レコードプレーヤーをサブでも使い始めたらアンプを触るだけで音を拾ってしまうので入れ替えていく。CDでは気にならなかったけど。

 安いレコードプレーヤーと古い重いアンプが原因な訳で、まともなプレーヤーを使って軽量な今時アンプを使えば、、、ラックの為の機材にするのは本末転倒、そもそもガレージにオシャレラックは似合わない(笑)

 見た目云々なリスニングスペースではないけどメインシステムでWAKATUKI使い始めてからは統一感もあるので徐々にWAKATUKIが増えている。

 

 WAKATUKI以外ではこれは良いぞ、と思っているのでソニーネタ。

 第2期アナログレコードプレーヤー使い初めの頃に使ったソニーは今も大事にしている。ガラス扉(スモーク)付き、重厚感ある濃いめのウッドで天板と底板正面にアクセントで少し明るめの木目でツートーンカラー、、、

 ガレージには場違いなので今は事務所内で本棚兼用として使っている。

 これに使っている木が好きなのだ、爪で弾くと固くやや重みのある「コッ」と澄んだ音色で響き少なく音消えが早い、良い音である、なんとなく伝わるだろうか?

 この音が出るって事は良質なオーディオ機器、いや、こういうのは楽器か(笑)

 横板は薄く華奢にも見えるけど強度は充分、それがそれ自体の硬さで勝負できる天然木、贅沢だよ、これは。。。

 中古購入時にはネット上に情報があったのだが今は見つからない。うろ覚えだがアフリカ?の広葉樹だった記憶で身近では樫の木みたいな物。もしかすると象牙の様に今では国際的に取引禁止なので、ネット上の情報さえも消えてしまったのか???

 ネットで見つかったソニーのラックカタログでは1974年はもっと古い雰囲気、1979年は似たような雰囲気だが側板が分厚いデザインに変わっている。エスプリブランドの始まりが1978年、スリムで高級な機材との統一感も感じられるが1年だけしか売られていないのか?強度不足で仕様変更したとは思えないので材の安定供給が無理だとか高い価格設定のせいで売れなかったんじゃないかと推測。

 ヤフーオークションでも同じものは全然みなくなった、このブログを書きながらオークションを見てみたが最近の落札相場の履歴には出てこない。きっとどこかで大事に使われているんだと思う。

 ラックをネタにするとは思っていなかったので写真無し、仕様が気になってきたのでそのうち探してみよう。機材の仕様探しよりも難題かな?

 宿題を作ってしまうオーディオブログ。

 

 ココでやっと今回の本題。

 

 Solid Machineの導入に合わせてシステムレイアウト大変更を企んでいる。

 新品ラックを自由に買える訳ではないのでいくつか選択肢を用意、その中のひとつを見つけて購入。

 WAKATUKIのNW-8010という比較的流通の多いモデルで、オープンタイプ、1列、天板含め5段。今回は珍しく(たぶんオプション)のキャスター付き、下の方に小傷有。

 が、このモデルの弱点を指摘しておくとNW-8040等の2列タイプに比べるとごつい見た目の割に横方向の力には歪み(揺れ)が大きいと思う。見た目に同様な剛性感だが裏板が縦だけで小さい事が原因。柱は前後方向への長方形で棚板は凝った金具でロックできるので組み立てれば前後方向はOKなのだが。

 横剛性は外板と2列の中板が非分解で裏板も一部あるソニーや、横板が分厚い1枚で出来ていて裏板もあるHAMILeXには劣るけれど、機材の入れ替え時に横から手を入れて配線をいじれるなど使いやすさは優れる。見た目は気に入っているし、機材入れ替えの多い私にはメリットの方が多いかな。

 木工用ボンドたっぷりつけて柱を組めば良さそうだが、「分解すればコンパクトに輸送できる」というメリットも考慮すると非分解にするのは勇気が必要。

 裏板とかX金具とか、脱着できる補強の追加、考えてみるか。宿題、増えたなw

 

 運び込んだら即メンテナンス、こんなデカくて重い物をこまめに動かすつもりは無いから一度設置したら絶対やらない自信がある(笑)

 全体的にはこれまで入手した中でも1,2を争う綺麗な状態なので小傷が残念。

 けれど「キャスター付けてゴロゴロ動かすからどこかにぶつけるんだよ!」と前の持ち主に怒ったりはしない。オーディオ冬の時代にこんな立派な物を買って綺麗に使って私に回してくれた先輩!ありがとう!

 ついでに。重たいので動かし易いように棚板を外そうとしたらダボが緩んで出っ張っているのでロックが引っかかって外れない。仕方ないので横柱緩めて、、、ココの固定ネジもいくつかがユルユル。これは決して組み立てた人の手抜きではなく運搬中に緩んだに違いない!全部同じように緩んでないのは運搬中の振動の分布が均一でない私の車のせいに違いない!

WAKATUKIのラックのキズ補修

 木目シートの剥がれには割り箸を薄く削ってできるだけ奥まで木工用ボンドを入れてからテープで固定。ぶつけて膨らんでいるところはテープ固定前に当て布をしてハンマーで慎重に叩いてできるだけ平らに。欠けているところはパテ(最近のは性能良い)で補修。キャスターはもちろん外す。

 乾燥後にはみ出たボンドやパテを良くキレるカッターナイフで丁寧に成形し、傷の大きさによりオイルステインや家具用タッチアップペイントで色を入れて目立たなく補修。

 

 WAKATUKIのこのシリーズは下の袴部分と上の棚板で木目の濃さが違うので、タッチアップペイントは2色用意して調色しできるだけ近い色に、赤味や黒味は中々合わないものだけど色の濃さ(暗さ)を合わせると普段使いで気にならない程度にはできる。

 それとやり過ぎない事かな。昔小さ目のスピーカーでやった(やってみたかった)けど分解して下地を整えて木目シートを張り替えれば新品みたいな状態にまでできる。労力に見合うかどうかは個人差あり(笑)私はもう二度とやらん。

 気にならない程度に傷が目立たなければ良しとする。

 

 WAKATUKIの補修をするたびに思うのだが重たい。パーティクルボードの密度が高い。突板やシートの貼られていない天面の木口で判断する限り「高密度パーティクルボード」を宣伝文句に使っているテクニクスのスピーカーよりも明らかに密度が高い。

 最近はMDF使う物が増えてるけど水濡れに極端に弱いし軽くて好みじゃない、合板やパーティクルボードの方が好きなんだよねぇ。既に若月製作所が無いのがとても残念。残ってるものを大切にしよう。

 

 いきなりラック見つけていじってるから、カートリッジの比較試聴もプレーヤーの部品造りも進まない。なんだかやる事間違ってるような気がしたので、ながら聴きなのに贅沢にメインシステムでCDかけてやったぜ!

 音のための作業で音に集中できなくなるオーディオ(笑)

 

 補修が終わったら全体を綺麗に拭いて導入準備完了。

 補修が終わっても使うのはまだ先、ガレージ床に置くための台座も作り直さないと!