このところチューナーを入れ替えた。
特に高級機が欲しいとかではないけど、チューナーは一部の機種以外はまだ古い物が値上がりしてないように思うので今のうちに気に入ったものを買っておこう、という感じだ。
主にBGM用に使うので、それほど音質や性能にこだわりがあるわけではないが、「ザザザ」「パチパチ」とノイズが入るのはいただけない。
なので室内(といってもガレージ内)にFMアンテナを設置している。いつも同じ放送局ばかりだけど、違う曲を聴くときは手でぐるぐるとポールを回して最適な向きにしたりする。
当初は5素子、家族がラジオを聴きたいというので実家に5素子を移し、電界強度UPを狙って先日8素子に換えてみた。
使ってみると5素子でもよかったように思う。指向性が鋭くないので回さなくてもいくつかの放送局は受信できる。8素子だと、いつもの放送局の感度は上がったようだがそのままだと他局の感度は落ちた。。。まあそういう物だし、回して向きを合わせれば以前よりも良く入る。
カーオーディオのように受信できる物もいくらでも作れるのだろうけれど、昔かじった知識では音質(ダイナミックレンジかな?)を良くする事と弱電界強度での受信感度向上は相いれない物らしい。
音質にこだわったチューナーというのは需要がないので今では絶滅状態らしい。そうなると昔のチューナーを探して使うのだが、これが安い。
ずっとダイヤトーンの小さな普及期(1970年代)を500円で買って使っていて、特に不満はなかった。
その後パイオニア、トリオの中級機(1970年代)を2000円くらいまでで買って使っていたが、バリコン式でぐるぐる回して選曲するのが「チューナー」って感じで良い。電源投入時と温まってからでは少し選曲がずれたりするのも愛嬌で「まあ、そんなもん」。
そのうちなんとなく高級なものも欲しくなって、ソニーの333シリーズ(ESJだったと思う)を近所のジャンク屋で購入。プリセットできるし感度も良い、温度変化で選曲がずれることもない。音も良いような気がする。車のラジオ的な気軽さで、見た目はスイッチが多く少々ガチャガチャしてるが表示を消せるので目障りに感じることもなく、数年不満なく使っていた。
このソニーが一番使いやすいので家族に使ってもらうことにした。
やっと今回の本題。
古いダイヤトーンを引っ張り出して使っていたが、なんとなく別の物が欲しくなり高級機でなくてもいい(と思っていた)ので、ハードオフに行って見た目重視で動作未確認ジャンク扱いを3台3000円で購入。
その1
OTTOのFMT-T400(システムコンポ用かな?)は普通に使えた。詳細情報なしだが、軽量なので多分価格の安い物、でも外観はすっきりしていて気に入った。
2連バリコンかな?中身はスカスカ、あちこち安っぽい、でも普通に受信する、チューナーは安いモデル程壊れていないような気がする。
その2
パイオニアの普及機、感度が悪くてダメ、元々ダメなのではなくジャンクはジャンクだったという事だな。写真無し。
その3
トリオのKT-7500、まだ感度表示がインジケーターランプではなくメーターの時代、1975年頃のもので48000円は当時としては高級機寄りの中級機という位置づけだろう。受信するけどインジケーターランプ切れ。
トリオのランプを直す(汎用LEDなので簡単)あいだはOTTOを使っていたが、音声出力がRCAコード直出しなのが気に入らないので、RCAジャックとアンテナ用のF端子を増設。そんなことやるならトリオ直せは良いんだけど、田舎住まいなので通販でLEDが届くまでに2日ほどタイムラグが出るんですよ。なので手持ちの部品でまずはOTTOを修理。
トリオはふわっとした広がりのある色っぽいあまーーい感じの音で、これはこれでいいなと思った。
OTTOは音が薄い、ラジオとして不満はないけど。テクニクスを買ったときに邪魔かなと思って売却、せっかく使いやすくしたので次のオーナーさんにかわいがられてください。
で、こうやって改造するためにいじったりしてるともう少し高級なものが欲しいなと思いはじめる。ソニーの333をもう1台とも考えたけれどヤフオク見てると人気があるようで修理品、メンテナンス済みなども多く出回っている。まあ、安心なのかもしれない。
電波系はさっぱりなので簡単な修理や調整も自分ではできない。
が、しかし、壊れた物は寿命が尽きたと思っている私は、例によって、できるだけ改造や修理などのされていない、大事にされて寿命の残っている物を狙う。
まずは取説付きでヤフオクに出品されていたテクニクスのST-G7を購入。1983年に73800円とチューナーにしては高級機だと思う。デザインはこの時代らしさがある、CDプレーヤーみたいな物(笑)
ワンオーナーか?
美観もよく特に問題なく使えるが、プリセットが8個のボタンで16局設定、私はこういうのが苦手。ハードオフでこれの下位機種を見つけて簡単に動作確認したけれど、設定の仕方がわからなかった。
ちょっといじって解らないと諦めてしまう。いつもの局が聴ければいいや、、、ではいけないので取説付きの物を購入。
デジタルの表示が年代なりに古臭いが機能的には1990年ごろのモデルと大差ない。音質もトリオのKT-7500のようなふわっとしたものではなく、けっこうクリアーな良い音だと思う。PLLなので温度による選曲ずれも気になることもなく使いやすく、ぐるぐるできないのが寂しいくらいで不満無し、総じて当たりの個体でした。
薄型デザインで品番も安物のシスコン用みたいなF-26。
これが1980年ごろに135000円もしたFM専用の高級機。同時期のトリオのKT-1000の69800円の倍もする!トリオなどに比べると中古相場は安め。流通が少ないので購入するまでに半年以上かかった。
手元に来てみるとさすがの高級機、そっけないデザインだけれど造りが良い。気になる傷もなく当たりの部類だろう。
バリコン式だがPLL付き。感度などはメーターではなくLEDだが、このくらいの時期の物なら修理もできる、と思う。電源スイッチはONにすると隠れていたLEDが見えるようになって光る。こういうのは好きだ。
難点は指針にランプがないので選曲時に周囲が明るくないと見にくい事。
当初、ランプ切れだと思って開けてみたらそもそもランプが無い。。。
中は綺麗、スカスカのOTTOの普及期と違ってみっちり詰まっている。バリコンは5連かな?
造りは良く、選曲時ぐるぐる回すとフライホイール(ダイヤル裏側のウエイトの事)の効果もありつまみの質感と相まって高級機ならではの感触。
指針が見にくいという使いにくさはあるけれど、光るものは少ない方が音楽聞くには良いと思ってるから、良しとしよう。
今使っているのはメインにテクニクス、サブにパイオニア。価格で言うと逆なんだけれど、設置スペースの問題もあってこうなった。
スペアにはこの2機種よりも古い感度とチューニングのメーターが2個並んでいる古いデザインのダイヤトーンとトリオを残してある。OTTOはメーターじゃないので手放してしまった。
きっとそのうち表示をメーターで見たくなる、そしたら引っ張り出して使おう。
実は、500円のダイヤトーンのメーター照明切れを直すために部品取りとしてジャンクを1000円で買っている。500円でずっと使っていたので愛着が湧いたのか気に入っている。
2028年にはAM放送が終了するそうなのでFM専用機を、と思ったが、AM放送の移行先はアナログテレビの帯域を使うようなので、古いFM専用機ではなくTV音声対応の1990年頃の物を探すことになるのかな?ぐるぐる回すモデルは見たことないけど存在するのだろうか???FMワイドバンドのTVも聴けますよ、ってのはあったような気もする。
まあ、AM放送は今は聞かないのでまだ真剣に調べてない、今後も調べないかも。