以前から計画していたカートリッジが完成したとの連絡をいただいて、一度は伺いたいと思っていたカートリッジ主治医のところに引き取りに行ってきた。
「レコードサウンド東京」さんにカートリッジの修理を依頼するようになって数年、、、、いや、違うな。数年前から修理をお願いしている方が昨年から「レコードサウンド東京」として店舗を構えた。
業務がカートリッジ修理なので大きな店舗ではないが、すっきりと纏めたオーディオセット、コレクションとしての多種多様なカートリッジ。
販売用としてはDL-103ベースのカートリッジの他にレコード全盛期のレコードプレーヤー中級機が多数、、、、、見ているだけで楽しい。
MCカートリッジはそもそも針交換できないし、MMでも交換針の供給が途絶えてしまう。
針やカンチレバーを換えれば当然元の音にはならないのだが、少なくとも音は出るし、丸針から楕円針への変更やボロンカンチレバーで軽量高剛性にするなど、これまでとは違う楽しみが出来る。
折ってしまったカンチレバーを繋ぐ、抜け落ちた針先チップの取り付け、折れたカンチレバーに別のカンチレバーを繋ぐなど、精細な作業を高い品質でこなしてくれる技能は貴重だ。
主治医が出来て楽しみの世界が広がったカンチレバーについての過去記事。
今回のカートリッジは、超個人主義なもの。
以前試しにやってみたルビーカンチレバーシバタ針。個人的には楕円針で充分と思っているのだが、高音域にエネルギー感はあるものの耳に当たるうるささはないので、これなら良いな、と。
ならば!大好きなボディに付けてもらおう!
器用なものです、綺麗な仕上がりで知らなければ継ぎ目も元々こうだったと思える。
んー、嬉しい。見てるだけで良い音が聴こえそうだ。
音出しはコイツの性能を生かせる環境を整えてからだな。
とりあえず眺めてニヤつくオーディオ。
条件をそろえてオリジナルとの比較試聴もしたい。