音遊び~オーディオのブログ

 ガレージで楽しむ古めのオーディオ

ダイヤトーン DA-P15/DA-P15S プリアンプ

 1978年に75000円、1979年にラックマウント無しのP15Sが74000円となっている。

 

 気に入って長い期間(といっても数年)使った。メインシステムだけの時期なので可動時間も長かった。

 オーディオ趣味に復帰した当初は若い頃のLUXKITのA-3032を引っ張り出して使ってたのだが、別のプリアンプが欲しいなと思って購入したのがこのDA-P15、音が気に入ったので色々なパワーアンプと組み合わせた。

 今となってはハンドルが実際の時代以上に古くみえる、そろそろブラックフェイスが増えてきてシルバーフェイスは時代遅れ感も出てきたころだけど、各ノブはアルミ削り出しのシンプルな物なので上品に感じる高級感。

 

 内容の割に安価だと思う。

 回路構成には当然こだわり、素子も良い物を使い、実装もモノラル2系統での構成、単品プリアンプとしては高級機の定番手法、実直なアンプです。

 音は出しゃばらない印象。解像度が高く音粒が細かく繊細で明るめ、変な色付けは無くプリアンプとして優秀だった。

 低音の力感や全域での厚み等の点でその後にトリオL-07CⅡに入れ替えてしまうけど、年代を考えるとオーディオ全盛期の3年という月日に加えて価格も安いので比較して劣る部分があるのは当然。

 残念だが後継機は見当たらなず、これが最後の高級アンプとなる。物価上昇が大きな時期なので良いものを作ってしまうとある程度売れないと上回るものを作るのは難しい。翌年にハンドル外して定価を下げる、、、って、売れてないよねぇ(泣)ダイヤトーン自体あまりアンプに力を入れてなかったし、後継機で評価を下げるよりも上品で質感の高いこれを継続販売が正解だったろう。トリオL-07Cなんて真面目なのにオーディオ誌で音質じゃなく見た目を叩かれてケチョンケチョンだったからね。

 

 会社員時代の上司がDA-P15を愛用していた。もう発売から数年以上経過、毎年のように新モデルが出てくるので会社でオーディオの話になって「何使ってるの?」となった時にモデル名を言っても「え?」となって「おお、良いですね」とはならない、唯一私のラックスマンA3032(CL32)よりも周囲の反応が鈍いモデル(苦笑)。その30年後に自分が愛用するとは思わなかったけど、その上司が気に入っていたという情報が無かったら、こんなマイナー機を使い始めることは無かったかもしれないな。

 

ダイヤトーン DA-P15 ラックマウント無しはDA-P15S となる

 

 ダイヤトーンといえば名機P-610や2S-305で有名な、この時期既にスピーカーメーカーの古参。

 私はP-610を昔使っただけ、その後いくつかのモデルは試聴したけど導入には至らずスピーカーは中古になってもあまり縁がない。その一方でアンプやチューナーの中古は不人気で格安、つい手を出してしまう。

 

 パワーアンプとスピーカーの入れ替えが激しい時期でチャンデバ使ってマルチアンプ等やっていたけど、このプリアンプに決定的な不満は無かったな。

 良い品です。