あまりケーブルに拘らないけどお手頃ならば使ってみたい派。
スピーカーケーブルは最近ではヘビーデューティー仕様の産業配線用テフロン2重被覆の1.0SQくらいの細いケーブルがカチッと解像度があって気に入っていたりする。
スピーカーケーブルも被覆が硬い方が滲みが少ないように思う、RCAケーブルではカナレとモガミを気分で使い分けているけど同様の印象だ。
先日、ハードオフのジャンクでベルデンの太いケーブルを見つけた。元々、それほど高価でもなく片側がスズメッキ片側が銅線の2色並行な見た目が特徴、マイナーチェンジしつつ今でも売っている。モンスターケーブルやオーディオテクニカの物同様、定番商品のひとつ。
今回の物はシリーズで一番太い物で、芯線が特に細い物を撚ったとかでもなくまあ普通のケーブル。品番からすると2世代前かな?かなり古い。
で、銅の方は緑青を噴いて緑がかっている。被覆と線材の密着性が悪いのだろう、隙間があれば毛管現象で水分は奥へ行ってしまう。それと、塩化ビニールの劣化により発生する成分が腐食を招くという情報もあった。詳しくないので興味のある人は調べてみてください。
さて、ジャンクコーナーで
{古そうだなぁ、あ、今はまだら緑だけどもっと錆びてお寺の銅板葺き屋根みたいに黒くなるまでいけば黒/銀で結構カッコいいんじゃないか?}
{まてよ?表皮効果に緑青がどれくらい影響するとか気にしたことないな。緑青噴いた方が音が滑らかとか、特性測ったりして検証するとなにか凄い発見があるのやもしれん!}
{まあ、使えるだろうけどこんなにしっかり緑青出るのか。見た目でもうダメだよな、こんなもん、どんなヤツが買うんだ?}
と、眺めていたらパッと(頭の右上辺りに明かりが灯る)閃いた。
一瞥してスルーが正解、足を止めちゃいけませんねぇ、使い道を考えなければ無駄使いしないのに(苦笑)
買ってどうしようかという事なんだが、十分な長さがあるのでメッキ線の方だけを使おう、そしてベルデンといえばツイストケーブル、安価で良い音という事で今もファンが多い。
で、作成。
極太ツイストケーブル。
ツイストタイプはS/Nで有利らしいけど、うちの場合はせいぜい片側2m程度なので大勢に影響ないとおもう。きっと材質の差の方が大きいだろう。
太い方がアンプの駆動力のロスが少ないといわれてるけど、音像はぼやけるように感じている。そもそもライブ会場のPA用じゃあるまいしそこまでゴリゴリ電気流さない。行きつく先はスピーカーのボイスコイル、コレの線って細いのよ。
じゃ、なんでこんなものを作ってまで、、、、、なんとなく、やってみたくなったから。プレーヤーの部品製作よりも全然アタマ使わなくてお気楽。たぶん無意味w
こだわりが薄いので全部を同じケーブルで統一するつもりもない、色々ある中のひとつになってくれれば無駄使いにならないで済む。
フワッと豊かで柔らかい音がすると良いな、くらいには期待してます。
結果ではなく過程を楽しむオーディオ。たまには良いでしょ。