音遊び~オーディオのブログ

 ガレージで楽しむ古めのオーディオ

パイオニア PL-1200 PL-1250 PL-1800 ダイレクトドライブ黎明期のレコードプレーヤー

 表題の時期のパイオニアのレコードプレーヤーは「音が良い」イメージだ。

 

 カートリッジによるところも大きいのだがキャビネットがしっかりしている。

 

 パイオニアのプレーヤーでは元々ベルトドライブ時代のPL-25Eを安価に入手し、トーンアーム交換できるように改造して遊んでいた。マイクロのMA-101(MR-611用の相当品)やビクターのJL-B44用のアームにソコソコ良いカートリッジを付けると、元々の古く小さなレコードプレーヤーとは段違いに良い音が出たのだが、オーディオクラフトAC-3000MCを付けてみたら全然生かせず、、、、流石にキャビネット役不足です。

 面白かったから良いけど(笑)

イオニア PL-25E トーンアーム換装品

 

 PL-25E改で2年ほど遊んだろうか。同時期の上位機種、PL-1200をカートリッジ欲しさに買ったら軽整備で使えたので使ってみると音が案外と良い。

 次にPL-1250を買ってきたらこれはもっと音が良く、、、、、

 どちらもモーターは「普通に」良く出来た物だが、某メーカー製のFGサーボ機よりも使い勝手は良く33.3、45のそれぞれの回転の微調整がある。一度設置して調整すればLP/EPを替えた時も神経質に回転調整する必要はない、ストロボもあるので気になったら触る程度。トーンアームは極普通だが過不足ないし、何よりキャビネットが重く爪で弾いても打音が響かない。1250はマットも良い。

 弱点はインサイドフォースキャンセラーが破損している物が多い。

 完動品ならばPL-1200/1250の2機種も今では中古市場で中々に高値になり、それにつられてかジャンクでも案外と高価になっている。

 

 PL-1800(1976年、カートリッジレスで9万円)は美しいピアノブラックのキャビネットに魅かれて使ってみた。単品で販売しているモーターとアームをオリジナルキャビネットに収めた高級機で、この時期の完成品プレーヤーの中では一二を争う好きなデザイン。

 

イオニア PL-1800 ピアノブラックが素敵

 が、入手してみると、仕様が尖っているのでつぶしが効かない。

 アームが軽量ハイコンプライアンス向けでカートリッジが合えば価格以上に良い音がするが、適合範囲が狭い。比較的軽針圧の物中心に色々試したがグレースF8Eやテクニクス205C2など使いやすいMMでは標準以上ではなく、MCでは相性が良いと思えるものは無かった。オルトフォンのVMS20MK2やADCのXLM等IM系では綺麗な音が出る。

 指定針圧の低いもの以外は今一つだったが針圧だけでなくカーボンパイプとのマッチングもあるようで、スピーカーでもカーボン振動版は好きでないのだが、私はカーボンとの相性が悪いのだろうか?

 一度音を決めて、そのまま使えば良いのだがカートリッジをとっかえひっかえしてサブシステムで遊ぶには適さない為手放してしまった。

 

 PL-1250/1800ではブチルゴムのターンテーブルマットが秀逸で音がやかましくない。この材質のマットはJP-501/701として単品販売もされ、マットで音が変わるという楽しみの始まりだろう。

 その後の時代にはカチッとした音のゴム質がより硬質な物が使われるが、この柔らかいマットの音の魅力も色褪せていない、私は今でも同様の物を愛用して気分で交換している。

 

 これ以降のクォーツロックDD時代ではエクスクルーシブ、、、は買えないけどPL-70は欲しかったなぁ。当時買ったプレーヤーの対抗馬のひとつでした。

 

 

 フルオート機のPL-380Aは今もお気に入りだし、オートリフトアップ付きのPL-50Lをサブシステムにどうかな?