音遊び~オーディオのブログ

 ガレージで楽しむ古めのオーディオ

音の入り口

 人に拠り好きな機材が違うので一概には言えないが、私はオーソドックスに入り口と出口を重点にして音を造りこむ。

 

 特に入り口なのだがここはもうだいぶ以前から決めている。

 最近はもっぱら出口のスピーカーを変えるのが一番大きな変更点となり、それに合わせてアンプを変える。

 

 入り口は各種プレーヤーだけれど、アナログの場合はカートリッジとなる。

  カートリッジは主にCD以前、1980年代前半までの物を色々と買ってしまった。その中で自分のベストがあり、お気に入りが数種類あり、お気に入り予備軍がある。

 マイベストはもう40年近く使っている、学生時代の「若い耳」が選んだ物。いまだにこれをベストにおいている。

 これを楽しめるプレーヤーが良い機材としていて、現在トーンアームは昔と同じ物にしたいと思うが、今のアームでも中々気に入った音が出ているので後々換えようと思いながらのんびり構えている。

  お気に入りはいくつかあり、同じような音ではない物、音は似ているが少し違うもの、音質は劣るけれどBGMにはちょうど良いバランスの物など。

 予備軍は今聴いてもそれほどでもないけれど好みの音色があるので、トーンアームを変えるとお気に入りとポジションチェンジするかもしれない物を残してある、普段ほとんど使うことはない。

 ベストよりも特性が良いと感じたものも持っているが好みからはわずかに音色が離れる。良いものと好きなものは別でよいと思う、私の使い方には過ぎた逸品と思っているので時々「耳の肥やし」に聞く程度。

 

 プレーヤーは上を見たらキリがない、今では良いなと思うと100万円超えは当たり前になってしまっているが、現在の物は使い勝手の良いミディアムからローコンプライアンスに対応したものが多いようだ。ローコンプライアンスデンオンDL-103やオルトフォンSPUがなぜか今でも人気が再燃している様だけれど、私が好きなカートリッジはハイコンプライアンスの物が多い、プレーヤーシステムもハイコンプライアンス全盛期の1980年頃のソコソコの高級機が愛機。

 気軽に聴くために古いベルトドライブのフルオート機も併用している、当時は音質重視モデルなのだが、性能の絶対値はメインのプレーヤーよりもだいぶ劣る。

 この古いプレーヤーで使っても実力(の、一部かもしれないが)を発揮するカートリッジは人にも勧めやすい。気に入っているものの中には安価なアームでは使いきれないカートリッジも多い。

 中古の流通が多く安価に買えるミディアムコンプライアンスのカートリッジだが、良く出来た物は案外と良い音を出す。こうやって書くとミディアムコンプライアンスで音の出来の良いカートリッジは正しい存在だな、とも思う。

 

 CDプレーヤーは「アナログに劣る」という認識だったため、DAコンバーターを変えたりする物には手を出していない、最初はなんでも良いと思っていた。

 CDの普及は第一期の最後のころ、その後はオーディオから離れていったので、音質云々のために買い替えることもなく、壊れるまで使っていた。

 第2期に入ると中古の流通も多く、音が変わるので一体型の物でとっかえひっかえしていた。そのうちにアナログに戻ってしまったので、今は気に入ったものを残してある。

 あまり夢中になれなかったな。

 

 チューナーはBGMに使うのでいくつか使った。1980年代以降の人気機種はトップモデル以外は安いのだが十分に実用になる。とっかえひっかえした挙句にバリコン式とPLL式を1台ずつ残してあるが、高級機に手を出すまでにはハマらなかった。

 

 カセットは3年ほど前に手元のテープを聴きたくなって中古で買った。

 なので一応持っている、けれどシステムに接続しないでお休み中。今はエアチェックもしないし、レンタルレコードもない。そういうところはYOUTUBEが便利だ。

 元々ディスク派なので往年のテープを聴くよりも中古レコードを探して買うようにしている。

 

 好きな音がしない機材は使いこなそうとはしない、そもそも好きでない音が使い方で好きに変わることはない。入り口に限らずオーディオ機器の使いこなしは「好みじゃない物を我慢できる程度」にするのが限界だろうと思っている。

 

 安い物でも好みの音色であれば使うのだが、高価で高音質と思っても好みと違えば全然使わなくなる。特にカートリッジは聴いてみないと解らないし、複数所有しても置き場所には困らないから全然使わない物がたくさん手元にある。そのうち減らさないとなぁ。。。