音遊び~オーディオのブログ

 ガレージで楽しむ古めのオーディオ

ソニー CDP-555ESD CDP-557ESD 3桁ナンバー CDプレーヤー

 CDプレーヤーの音質への諦めを払拭したという意味で私の音の記憶に残るヒットシリーズ。

 

 始まりはCDP-222ESD。

 オーディオ趣味を再開した頃、主にアンプとスピーカーで遊んでいて、CDは安い機種でも低音の信号は出るので、当初はトラックのカーオーディオ(純正のラジオのみ、FM飛ばしでCDを聴いていた)と兼用のディスクマンのようなポータブル機。

 その後は利便性重視でパイオニアナカミチの複数枚を連続再生するモデルばかりを「まあ、いいや」と思いながら使っていた。当然音質に満足していたわけでもなく、もっと高級な物を買うならアナログの方に予算を投入したかったというのもある。

 

 そんな、CDへの興味が薄かった時期にオーディオ仲間がCDP-222ESD(1986年定価66800円、安くはない)をプレゼントしてくれた。CDプレーヤーはソニーが最高でシリーズ下位のこれは中古市場で格安だけど、良い音がする、と。

 音が良いかというと、安いナカミチよりも良いけど、高いナカミチには劣る。けれど、CDも良いかな?と思うきっかけにはなった。

 その後不動の557ESD(1987年定価18万円、高級です)を購入、ローディングベルトのみのトラブルだったので交換して使い始める。これは当時音が気に入ってメインのCDプレーヤーとしてBGM用のナカミチと併用し主力機として2年以上使った。

 が、巷では555ESD(1986年定価15万円)こそが最高という意見もあり、気になって購入。解像度はこちらの方が勝りより正確な音がするようにも感じたが、この音はそれほど楽しめず、、、、、好みの問題だろうけど、外観ではこれみよがしに後ろにトランスが2個出っ張っているのは下品だと思う、こういうのは好きになれない、そういう気持ちが音の評価にも影響しているかも?

 この時期の機種はトランスが左右独立だったりと、アンプのような物量投入が売りなのだが、バブル期の贅沢な、とか、独立電源とか、そういう売り文句が好きな人には堪らないのだと思うけど、アンプのようには電源強化の差は音に反映していないと思う。

SONY CDP-557ESD

 まだアナログレコードは今ほどには使っていなくて、音源の主力はCDだったので徐々に高級機(の、中古)へと入れ替えた時期。

 そしてアンプとスピーカーでの遊びが一段落したころからは、557ESDは手持ちの「最高音質機」(新しめの音源担当)としてパイオニアPD-Tシリーズ(古い音源のCD担当)と個性違いのツートップとして残した。ここれCDは固定してアナログにいくぞ!

 だったのだが、少し後の時代のテクニクス同価格帯のSL-P2000(1992年20万円)を偶然購入したら、「高級な外観で中身がスカスカのテクニクス」の方が音粒が細かく繊細かつ素直で良い。充分に完成度の上がった「MASH」の凄さを実感した。

 

 しばらく3機種を並行して聴いていたが、聴けば聴くほどソニーよりもテクニクスになってしまった。音の違いを楽しむならパイオニアテクニクスの2台で良いだろうとなり、解像度が劣りやや音粒が荒く感じるようになったソニーは手放し、カートリッジ購入資金にあてた。

 今写真を見るとこの時期のソニーアンプ同様カナブン色のコンデンサーが付いている。どうやらこれで音を造り込んだものは最初に感じた良さが持続せず、手放す傾向にある。好みの中心では無いという事だろう。

 とはいっても気に入っていたし、時代の音もある。これまで聴いた中ではソニーなら557ESDかな。今思うと残しておけば良かったとも思うけど、使わないなら欲しい人のところに行った方が機材にとっては幸せだろう。

 

 アナログ時代のほうが音楽性が高かった!などといわれて、デジタルならではの音の良さの追求よりも市場で受け入れられやすい音を作った時代。売れなきゃ意味が無いのでメーカーとしてはひとつの正解。

 

 こうして書いてみるとCD以外でも1980年代後半の機材が徐々にメインシステムから外れていっている事に気付いた。今になって聴くと1980年代後半の音はソニーに限らず迷走している感のある機種が多いということか?

 

 

 カーオーディオにはいまだにソニーの古い高級機を使っている。デジタル処理での低音ブーストと音場補正の入る前のモデルがヴォーカルがとても良いので一番のお気に入り。

 同型の中古予備機(最近少し高騰してる)があるけど、それも壊れたらいよいよ(今更、だねw)データ化するか、ネット配信を使うか、、、免許返納か?

 

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 2023.03.26

 ソニーが深くかかわったCD規格について少し殴り書きしました。ソニー、結構好きなんです、ビデオはベータだったし。

パイオニア PD-T07HSLimited CDプレーヤー PD-Tシリーズとレガートリンクの仲間たち - 音遊び~オーディオのブログ

 

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BELDENスピーカーケーブルをお遊びリユース

 あまりケーブルに拘らないけどお手頃ならば使ってみたい派。

 スピーカーケーブルは最近ではヘビーデューティー仕様の産業配線用テフロン2重被覆の1.0SQくらいの細いケーブルがカチッと解像度があって気に入っていたりする。

 スピーカーケーブルも被覆が硬い方が滲みが少ないように思う、RCAケーブルではカナレとモガミを気分で使い分けているけど同様の印象だ。

 

 先日、ハードオフのジャンクでベルデンの太いケーブルを見つけた。元々、それほど高価でもなく片側がスズメッキ片側が銅線の2色並行な見た目が特徴、マイナーチェンジしつつ今でも売っている。モンスターケーブルやオーディオテクニカの物同様、定番商品のひとつ。

 今回の物はシリーズで一番太い物で、芯線が特に細い物を撚ったとかでもなくまあ普通のケーブル。品番からすると2世代前かな?かなり古い。

 

 で、銅の方は緑青を噴いて緑がかっている。被覆と線材の密着性が悪いのだろう、隙間があれば毛管現象で水分は奥へ行ってしまう。それと、塩化ビニールの劣化により発生する成分が腐食を招くという情報もあった。詳しくないので興味のある人は調べてみてください。

寿命を全うしたBELDENスピーカーケーブル 

 

 さて、ジャンクコーナーで

 {古そうだなぁ、あ、今はまだら緑だけどもっと錆びてお寺の銅板葺き屋根みたいに黒くなるまでいけば黒/銀で結構カッコいいんじゃないか?}

 {まてよ?表皮効果に緑青がどれくらい影響するとか気にしたことないな。緑青噴いた方が音が滑らかとか、特性測ったりして検証するとなにか凄い発見があるのやもしれん!}

 {まあ、使えるだろうけどこんなにしっかり緑青出るのか。見た目でもうダメだよな、こんなもん、どんなヤツが買うんだ?}

 と、眺めていたらパッと(頭の右上辺りに明かりが灯る)閃いた。

 一瞥してスルーが正解、足を止めちゃいけませんねぇ、使い道を考えなければ無駄使いしないのに(苦笑)

 

 買ってどうしようかという事なんだが、十分な長さがあるのでメッキ線の方だけを使おう、そしてベルデンといえばツイストケーブル、安価で良い音という事で今もファンが多い。

 

 で、作成。

 極太ツイストケーブル。

 

蘇えらせたBELDENスピーカーケーブル

 ツイストタイプはS/Nで有利らしいけど、うちの場合はせいぜい片側2m程度なので大勢に影響ないとおもう。きっと材質の差の方が大きいだろう。

 太い方がアンプの駆動力のロスが少ないといわれてるけど、音像はぼやけるように感じている。そもそもライブ会場のPA用じゃあるまいしそこまでゴリゴリ電気流さない。行きつく先はスピーカーのボイスコイル、コレの線って細いのよ。

 

 じゃ、なんでこんなものを作ってまで、、、、、なんとなく、やってみたくなったから。プレーヤーの部品製作よりも全然アタマ使わなくてお気楽。たぶん無意味w

 こだわりが薄いので全部を同じケーブルで統一するつもりもない、色々ある中のひとつになってくれれば無駄使いにならないで済む。

 フワッと豊かで柔らかい音がすると良いな、くらいには期待してます。

 

 

 結果ではなく過程を楽しむオーディオ。たまには良いでしょ。

 

 Solid Machine その2 ドイツクラフツマンシップを実感しつつ各部検証とアーム実装部品製作の検討

 「ドイツの科学は世界イチィィィィィ!!ジョジョの奇妙な冒険 第二部 シュトロハイム愛国心あふれるセリフ。

 そのドイツ製のプレーヤーを自分の物にするべく、考察している。今回は(も)長文です。

 

 仮に手元に有るアームベースを取り付け手持ちのアームを合わせてみると、当初の目論見通りアーム取り付けの自由度はとても高い。各部をネジ1本で固定するので回転させて位置調整できる範囲が大きい、それを可能なのはキャビネットが無い事が大きく貢献している。ガサツな固定方法の様だがメリットは大きい。

 カタログではアーム3本となっているが、上手くレイアウトすると4本取り付け可能と思う、けど、使いにくくなるだろうな。

 

 要するに余程変態的な物以外のアームは取り付け可能。メーカー純正でもアームベースは設定されていて、オルトフォン/他社用、SME用、、、、、2種類かよ!(笑)他社用ってざっくりしてるな!

 要望があればメーカーや販売店で対応しますって事です、きっと。

 しかし価格は気軽な物じゃない、1個なら買うけどいくつか使いたいアームがあるのに経済力が見合っていない私には作る方が現実的。ま、多少の加工はできるので使える物は作れるけど、美観は難易度が高い。Solid Machineはカタログの宣伝文句に「研磨技術」とある。バフ掛けは町で見かけるカスタムバイクのキラキラ光る部品なんぞとは

比べちゃいけない美のレベル。それなりの設備があるのだろうけど良い仕事ですよ、ウチにある道具で手作業は大変だよ、コレ、、、いや、同レベルにはできないかも?。

 検討しながら確認していくと、この各部ネジ1本で固定して、、、というのを可能にしているのは高い加工技術だという事も良く解る。作業工程なども考えつつ色々とみていくと部品を作るには「ここをこのレベルにするには、今ある機械だと、、、、」と加工工程を熟考し始めて計測の手が止まる。

 テーブルベース-アーム取付ベース-支柱-アームベース、この3点をネジ留め。その手前にはテーブルを保持するスピンドルもあるわけで、簡単に組み立てて精度が出せるのは加工精度を担保できる職人さんあってこそ、だ。

 日本でのオーディオ全盛期は電機メーカーに拠るものだったし、デジタル全盛の今では存在感が薄いけど、アナログレコードの時代は「機械」は重要だった。

 

 子細に観察してドイツの職人のおじさん(お姉さんかも?)に感心するオーディオ

 

 アームの取り付け位置はスピンドルから〇〇mmのところに直径○○の穴を開ける、というところまでは資料があれば簡単なんだが、高さの指定が無い(解からない)物が多い。

 そもそも部品を集めて組んであるプレーヤーシステムではだいたい同じような高さではある。A社モーター付きキャビネットにB社のアームを、などというのは諸先輩方は当たり前にやっていて、寸法が外れる物もあるだろうけど大体は専用アームベースがキャビネットメーカーから出ていたし、なければ汎用品を自分で加工して使うとか、特注で作る。街に大工さんがあふれていた高度成長期の日本では木工はさほど高価でもない。

 完成品のプレーヤーではテーブルの天面からアーム取付部の寸法は専用設計なのでかなり自由で、安く簡素なアームを高い位置につけていたり、オート機構やら電子制御やら重心を下げたいとかの理由で取り付け高さがキャビネット天面より低くめり込ませてあったりする。

 テクニクスのSL-1015の場合では、EPA-500の使いやすい高さ調整機構は調整範囲が大きくないので生かしきれる適正な高さにするために、アームベース天面よりも3mm程下げてセットしてある。こういうザグリは工具が充実してないと綺麗にできないので今回のような金属での自作では避ける。

 

 いくつかのアームの実装を実機で簡単に確認。S字パイプにカートリッジ(針折れのノブを付けてメラミンスポンジで大まかに高さを出してある)を取り付けて、治具として余生を過ごす傷だらけのレコードに乗せてみる。

 

 トーンアーム取付高さの検討

 ところが、今回1個だけあるオルトフォン用取り付けベース(先代309、JELCO製という噂の物用、15mm厚円形)で高さ確認すると、手持ちのアームの多くで、おそらく下げきれない。多くの単品アームは高さ調整可能なので低めにセットすれば使えるのだが、取り付位置が高すぎて下げられず尻上がりになってしまう。

 

 うーむ、オルトフォンの単品アームは低いって事だな。上への調整範囲は単純で大きそうなので、おそらく多くのプレーヤーに付けて使える、単品販売アームとしては組み合わせるキャビネットの制約が少ないので正しい。

 日本仕様Solid Machineではこのオルトフォンのアームがいわば純正装着となるのでそれに良い高さにセットしたのだろう。

 この高さ、手持ちではビクターJL-B44Hから外しておいたアームがぴったり。外観の意匠はともかくアームの構造は基本的に共通だし、オーソドックスなアームという点で共通点が多い。写真のデンオンはまあ何とかいける。

 

 日本ではオルトフォンジャパン扱いなのでアームもオルトフォンだけど、ドイツのメーカーURLではWTB370というアーム(英国のRegaのアームと似た雰囲気、現在の欧州の流行か?)が付いて売られている。

 やや重そうに見える太いパイプのストレート型で構造はオーソドックスではなさそう。カートリッジ交換などは簡単ではなさそうだがオルトフォンのアームよりも音質への興味は湧く。アーム外観は鏡面が多く雰囲気を合わせてありカートリッジはオルトフォンのMC-Q5らしきものが付いている、そのメーカー純正ともいうべき音はどうなのかも気になる。

 これからいろいろなアームを付けようとしている私がいえる事でもないけど、見た目の統一感はオルトフォンアームよりも本国仕様の方が統一感があってカッコイイ。

 ちなみに、2010年の日本版カタログには下位モデルの「システム搭載用」として見開きでWTB-211というショートアームの写真があるが、スタティック型という事しかわからない。写真で見る限り極シンプルなアームで仕上げは鏡面などではなく簡素化された物だろう。搭載モデルの仕様にも適合重量やオーバーハング等の情報はなく、「基本的にアームレスですがトーンアーム付きもあります」という扱いだ。多少の情報が無いと購入を検討しにくいでしょ?そこまで気にしないのかなぁ?でも、こういう物は案外と「普通に良い物」なんじゃないかと思うので、機会があれば使ってみたい。

 

 いくつかのアームで検討した結果、最大で10mm下げれば手持ちのアーム全部が無理なく取り付けできる。

 高さを下げたい、と、なると15mmもあるアームベースを5mmに。加工は楽になるし、アームの重量なんてたかが知れているから強度に問題ないし心配なら強度の高いジュラルミンや比重の大きな真鍮とかにすれば、、、、、

 

 いーや、違うだろ!分厚い方がカッコイイ!全体の雰囲気を壊さない為に重要だ。

 

 じゃ、「柱」を短くしよう。これは案外簡単。アーム交換時は高さの同じ柱を使う物同士となり自由自在とまでいかなくなるけど、頻度は低いだろうし妥協できる。

 

 

 取り付けベースは現在ロングショート兼用できる純正が2個。

 ロングアームはあまり使わないだろうからショート用を1個作れば3本アームに対応できるが設置スペースはショート専用の方が少なく済むので現実的。が、将来「ロングアームにローコンプライアンスのMCが最高!」という面倒な爺さんに成長できるかもしれない私の未来への希望の為、素材はロングのみ、ショートのみ、どちらでも3本にできるように用意。

 3本、付けることがあるかねぇ。付けられるんだから1回くらいやるか?

 

 柱は現在オルトフォン用が2本ある。これは当面は10mm短い物を3本で良いだろう。丸棒を切ってネジを立てるだけ、単純。後に必要なら寸法を合わせて作ればいいので素材は10本分くらい用意。

 

 アームベースの方は多様になる。

 まず、手持ちの物で一番面倒そうなEPA-500、アーム取り付け面積に合わせると円形では大きくなり見た目が大雑把になりそうだし取り付け自由度も下がりそうなので長方形(大)とする。

 オーディオクラフトにはサイズを合わせて同じく長方形(中)。

 円形はコストがかかるので元々のオルトフォン同様に取り付けできるデンオンやビクター等のオーソドックスなアームへの対応も長方形(小)。

 中、小は汎用として使えるだろう。

 素材は小5枚、中5枚。大2枚。これを付けるアームに合わせて加工する。

 

 それと、ベースの取り付けネジ、ついてきたものは2種類の長さなので、それぞれ20本ずつ。折ることはないだろうけど安いので。元は黒だけど、後述の足用の部品と同じスズコバルトにした。

 全体に鏡面仕上げでキラキラしてるのに、ここの留めネジだけ黒ってのはどうなんだろうと思うし、ね。

 

 

 アームベース製作の為の素材

 アームベース用は長方形で用意したが、カクカクしていて全体の雰囲気には合わなそう。できれば角を落として少し柔らかい雰囲気にしたい。

 金属素材の値段は重量が基本、分厚くて立派な物は高価になる。

 ま、でも余分に用意した。失敗するよ、きっと。備えあれば憂いなし、転ばぬ先の杖。

 

 そして、べつにこのまま使えるけど気になった「足」。

 設置してしまったら面倒になっていじらないと思うので、今のうちに考察。

 

 振動をどうやって針先に伝えないようにしているのか?見たところ制振材などは使っていないので、テーブルやベースの振動の吸収減衰はアルミニウムの塊(の、重量)に任せるという事だろう。

 すべてを固定してしまうと、ラックからの振動すべてを力業で受けることになる。重くても外部からの影響で振動しないわけではない、どこかで伝えないようにするか減衰させるか、、、、、メーカー製一体型の良く出来た物ではキャビネットとインシューレーターを使って作り込み、制振と免震と防振を上手く収めている。

 

 では、キャビネットを持たないSolid Machineではラックを伝わる振動はどうだ?足はネジで高さ調整し足受けに乗せる。受けには乗っているだけ、ネジは固定されない。スパイクなどでもネジは固定しない物が多い、ネジの遊びがちょうど良い「逃げ」。

 この方法はSolid 「Machine」の名にふさわしくいかにも「機械」な方法だ。

 旋盤などの産業機械をコンクリート床に調整用のネジを受ける足受けを置いて設置し、ネジで高さ調整して水平をだす、方法は同じで足受けの材質が鋳鉄でなくアルミ製なだけ。必要にして充分、古くから機械の設置に使われている方法なので理にかなっている。

 ところが、だ、「Solid」 Machineのアルミの足受けの中にはフェルトらしきものが敷いてあって「Solid」じゃない(笑)

 外観は鏡面仕上げのカバーと受けでカッコよくなっている。

Acoustic Solid Solid Machine の足のネジ。奥が純正。

 足のネジを外してみると極普通の規格の六角穴付きボルト、この見た目だと三価クロメート白仕上げだな。六価はEU圏では使えないから仕方ないけど、色が白っぽく往年のユニクロとよばれた六価系のメッキよりも安っぽい、なのでカッコよく鏡面にしたカバーを載せているんだろう、ない方が音が良かったりしないのかね?ネジの上に載せておいた方が制振も期待できるのかな?

 ネジは「極普通の規格」ってのがいけないね。同規格の物を買えば「加工してあーしてこーして」と出来そうなことを考えてしまった。

 ネジの仕上げは近年流通の増えたスズコバルトメッキ、耐食性は昔のユニクロより劣るらしいが色合いが近く、、、古くなって色が変わった時も同じであって欲しいけど、どうかな?写真ではステンレスっぽく見えるけど実際見ると昔のユニクロネジの新品のような輝き。

 オーディオから離れたネタになってます、すみません。

 

 スパイクは興味なかったけど以前、JAMOのスピーカーの設置の際に色々と調べた。実はスパイクは固定ではなく動いて減衰という事らしく、それなら脳内がすっきりする。

JAMO Concert Ⅱ Concert Ⅶ - 音遊び~オーディオのブログ

 

 ちなみに、Machine Mini という今も日本販売されるモデルでは足はスパイクで、イメージとしては「Solid」だ。

 本国のURLを見るとこのシリーズは「Aluminum-line」といい、日本ではカタログ落ちしたSolid Machineが今もアーム付きでラインナップされているし下位モデルも多数ある。

 Solid Machine はスパイクではない足の一番小さなモデル、同シリーズでこれより小さい(=軽い)モデルは皆スパイクだ。充分な重量が無いからスパイクで、、、という事なんだと思う。スピーカーも小さい物ほどスパイク云々言ってる人が多いので、そういう事なのだろう。

 

 私はオーディオ機器の名前から勝手に妄想して夢を見る。

 「Solid」なんだからフェルト挟んだりしないでもっと「Solid」にしてやろう。

 ボルトを眺めたりしながらツラツラと考えて、現在の外観を大きく変えず、自分で出来そうな範囲の加工や部品調達で、更によくばって設置で少しは遊べそうな物にまで企みを練り込んだ。

 加工は単純だし材料のコストのアーム程にはかからない。ちなみに、スパイクにはしない。

 

 アームと足の素材の他に、補修部品としてのベルト等購入して設置する前に既に数万円。色々と出来そうなだけにやりたくなっちゃうのが危ない、脇道にそれても楽しいけど、目的である音を聴いて使い込む前に経済破綻で頓挫はいかがな物か?w

 そういえば日本にソリッドアコースティックスというなんとなく似た名前のヤマハ絡みの先進的(見た目が)スピーカーメーカーが過去にあったが破産している。気を付けよう。。。

 Acoustic Solid 聴覚の塊 なんだそりゃ? 確実な音響 かな、その会社の Solid Machine 固い機械???(笑)使いこなして音を楽しむところまで行きたい。

 

 まあ、当面必要な物は揃った。

 

 加工して作るの、面倒だなぁ。まずは「やる気」を貯めよう!

 

ダイヤトーン M-P01 プリアンプ

 1978年に55000円、小さな高級機。

 多分レアもの、売れていないでしょう、こういう物は。

 

 テクニクスのコンサイスコンポにも小さなプリアンプがあるけど、さらに小さくさらに高価。フェイスパネルの意匠は斬新なダイヤトーンに対してオーソドックスなテクニクス。発売はこちらの方が早そうなので、マネシタ電器のほうが後出し、か?(笑)

 小さなメーカーと同じカテゴリーに安く作った物を投入してシェアを奪う、大手ならではの余裕の戦略ですね。

 

ダイヤトーン M-P01

 

 プッシュスイッチを多用した独特なデザインで、ボリューム以外丸い物が無い。同じような印象を持つアキュフェーズのC-240も調べてみたら同じ1978年。そういう時代だったという事だろうね。

 

 DA-P15が気に入っていたので、同じような回路を持つであろうとサブ機として購入し、パワーアンプの動作確認や修理時のプリアンプとして、とか、BGMにチューナーを繋いで、等、便利に使っていた。

 小さいのでレコードプレーヤーを多数いじっている時に、REC-OUTから信号を取り出して外付けフォノイコライザーとして使ったりと、DA-P15を手放してからの長い事手元に有った。

 音質は、、、、、あまり覚えていない。「こりゃダメだ!」と思ったらすぐに手放してしまうので大きな不満は無かった。当時持っていた2000年頃の10万円以下のプリメインアンプよりはこちらの方がレコード再生ではまともな音と感じたのを覚えている。

 1970年代終わり頃がアナログレコードの全盛期という思い込みバイアスが大きいだけかも?

 音質が気になる人は今でも時折ヤフオクで見かけるので冒険してみてください。この時期の物は外国で人気らしく輸出が多いので日本にあるうちに、ぜひ。

 

 小さいけど所有する喜びは大きかったな。変な形だからかもしれないけど。

 見た目で聴くオーディオ。

 

 

機材の世代間のズレ

 時代の違う機材の組み合わせ、時代が変われば常識も変わる。

 

 先日、これまで好調だったプリメインアンプのプロテクターが外れなかった。電源を入れなおす事3回で復帰。参考までにアンプはパイオニアA-150D。

 原因は先日つないだLo-D FT-620と推測したのだがその後症状が再現しない。

Lo-D FT-620 チューナー - 音遊び~オーディオのブログ

 簡単な計測をしながら考察する。

 チューナー出力のDC漏れを測ってみる

 出力が2系統あるので、使っていないバリアブル出力をRCAケーブルで前に引っ張り出しテスターで確認。

 

 電源ON直後のFT-620の出力にDCが出る、電源OFF時直後は逆の電圧が出る。時間にすると1-2秒か?針が振れてすぐにスーッと下がる。こういうのはアナログテスターの方が見やすいね。

 両チャンネルとも何回か計測、右チャンネルの方が毎回やや大きく最大で1V程度でだったが計測するたびに多少変化がある、温まってしまうと漏れは少ない。電源OFFで逆が出るという事はコンデンサーの充放電の影響だな。

 電波系はさっぱりだがDC漏れはアンプの範疇、常時漏れているなら問題だが電源投入後数分経ってから調整するのが常識で動作中に安定しているなら普通。

 

 アンプ側入力にDCがあるとプロテクトかかるのだとするとDCアンプだからか?

 再現しようとチューナーの電源が安定動作するまでのDC漏れがいたずらしていると思って、アンプとチューナーの電源を入れる順番とか、時間差とか、色々とやってみたが再現しない。

 アンプの方の電源を入れたままでヴォリュームを少し上げておき、チューナー電源投入してもポップノイズさえない。一度電源を入れてしまうとその後にON/OFFしても好調ということか。

 ブログネタとしては一定の条件で再現してくれた方が面白いんだけど、、、

 

 でも、なんとなく回路図を見て考察するオーディオ。

 FT-620の回路図は見つからなかったが、海外のサイトにFT-520という機種の回路図があり、これが見たところFT-420相当、電波系以外の部分ではAMの音量調整があることがFT-620の特徴なので回路は大差ないと推測、修理でなく考察してみるには充分参考になるだろう。

 出力アンプはオーソドックスなエミッタ接地回路、時代的に当然DCアンプではなくカップリングコンデンサー入り、バイアス調整などもないシンプルな物。

 動作中問題ないのでコンデンサー交換必須では無いけど、球パワーアンプ時代の経験からすると計測時に毎回右の方が漏れが大きかったのはカップリングコンデンサのバラつきはある?しかし、コンデンサーの劣化を疑って交換するなら電源回路の方だな、電源投入後の電圧変動が減るとか安定までの時間短縮の可能性はあるかも?

 んー、決定的な問題なし、正常なことを納得した、そういう事にする。

 

 考えるのではない、感じるのだ!音を聴こう、それが正しいオーディオだw

 使ってれば調子よくなる!!

 こういう事書くと「とりあえずコンデンサーなんでも交換派」に怒られる?(笑)

 電解コンデンサーは通電時間と経年変化の両面で劣化していき最後には壊れる、が、ある程度充放電を繰り返す方が構造の自己修復機能が働くので性能維持できるという記述をどこかの製造メーカーの資料で読んだ。コンデンサーってのは電池の一種だから、スマホの電池長持ちテクニックと根っこは同じと思ってる。

 アンプの電源入れて10分(1時間だったり?w)しないと音が本調子じゃないとか、保管しっぱなしのアンプより時々使ってるアンプの方が音が良いとか、現実に実感するのは、ここらへんが理由だと思ってるんだよね。(*諸説あります*)

 

 選局しておいて電源ONしてクォーツロックで引き込まれて音が出るのは数秒後、充分に温まっていればロックまで1-2秒か?温冷でずれはあるという事を実感するがクォーツロックなら時間経過しても微調整は不要という、先進技術(笑)の便利さを実感できた。

 手持ちのチューナーでももう少し新しい時代、今あるものではケンウッドのL-01Tでは電源ON後少し時間をおいて音が出る。安定動作するまでの時間信号出力しないのではないかと推測、アンプのプロテクターほど凝った回路でなく単純なタイマーじゃないかと思う。より新しいシンセサイザー式のチューナーも同様で音声出力までにタイムラグはある。一方、以前持っていたテクニクスST-3400(1973年)はスイッチを入れたとたんに音がポンッと出てきて、それはそれで気持ち良かった。

 

 こういうことをやっていると、若い頃を思い出す。

 当時は真空管のプリアンプ(LUXKIT A3032)にトランジスターのパワーアンプのセットだったのだが、ある日スピーカーを見ると電源ONにして10秒後程からコーン紙が派手に動く。そして音が出るころにはおとなしくなる。普段サランネットを付けて聴いていて、途中で外すことが多かったので電源ON直後の動きには気付いていなかった。プリの真空管が温まって動作が安定する前にパワーアンプの方が働いてしまうのでこうなる。

 面倒なのでパワーアンプの入力レベルを最大にしっぱなしで、プリのヴォリュームも最小にしていない、横着な私がいけない。

 でも、知ってしまうとこれは嫌だという事で製品版CL32には付いているタイマー回路を、キットではオプション設定としてあったので購入して取り付ける。

 すでに発売開始から3年くらい経っていて店頭在庫などなくメーカー注文となり、秋葉原のお兄さんに、

 「その動作は普通、球のパワーアンプなら全然問題ない事だし、スピーカー壊れないなら別に良いのでは?気になるならプリの電源入れて1分くらいしてからパワーの電源入れれば良いのでは?リレーを入れると音質は落ちるよ」

 等々、教育された(今思うと大した金額でもない物をメーカーから取り寄せて販売するのが面倒だったんじゃないか、と)けど注文して購入。

 機材をまとめておいてあると電源はまとめてONにする方が楽、オマケ回路を付けておけば精神衛生上良い。

 が、2年後くらいには真空管パワーアンプを使い始める、年長者のいう事はちゃんと聞くべきだった、お兄さんありがとう、バカな学生で申し訳ない。

 今なら付けない、なんで貧乏学生がお金払ってこの回路付けたんだろうねぇ、自作から遠ざかっていたのではんだ付けして何かやりたい欲求も大きかったのかも。

 

 1970年代中盤から段々とアンプにプロテクター回路が付くようになり、DCアンプでは必須となったけど、プロテクターがどこをどうやって見ているのかに拠っても影響は違うだろうな。このアンプでも電源入れるときに入力セレクターがチューナーでなければ当然影響無しだろうし、ヴォリューム最小で電源入れれば(あまりやってないな、けど、基本です)きっと症状でない、そもそも今は何やっても症状がでない。

 今回の件、色々とチューナー側を疑ったが再発しないという事は、、、、、アンプが壊れかけているのか???だったらやだなぁ(笑)ま、それは無い。

 

 機材の時代が違う物なので、、、、、責任者である私が、部下のオジサンと若者の特徴を良くとらえて仕事の順番を決めれば、オジサンのガサツさに若者が不機嫌になることはない、って事だ。

 

 新旧ぐちゃぐちゃに取り混ぜて音遊びしていると、スピーカーの耐入力とアンプの出力とか、カートリッジとアームのマッチングとか、相性を考慮する事で損はない。

 

 最良の対策は「使う人が解っている事」でした。

 

Lo-D FT-620 チューナー

 不人気極まりないLo-DのチューナーだけどFT-420を気に入っているので、上位機種のFT-620を気長に入手、やっと使い始める。

 

 1976年に55000円とある、ウッドケースが別売りで6500円とあるので木枠入りだと値段は高級機の下の方かな?デザインも価格もプリメインアンプHA-630(69800円)の相方、日立のお店でセット購入する事が一般的だろう。

 機能的にはクォーツロックの始まりの頃、LuxmanのT-12(96000円)のアキュロックより1年早い。中身はそれ以外には特に高級機という感じもなく、高級っぽい中級機、4連バリコンだしベースは1975年のFT-420だと思う。これの音が気に入っているので狙ってみたわけだ。

 

Lo-D 再び参上! FT-420 チューナー ミドルクラスの実力機 - 音遊び~オーディオのブログ

 

 FT-420以上に流通無し、当時はチューナーといえばトリオ、対抗馬にパイオニアといった時期だな、単品でLo-Dのチューナーを選ぶことはなくシステムコンポの組み合わせ以外では売れていないのだろう。どうかするとアンプは少し前に発売されて高評価のLo-DのHA-1100を選び、でも、けど、チューナーはトリオ(笑)

 

 なので見つからない。出てきても乱暴に扱われたジャンクばかり。探し始めてから最初の物を買うまでに1年近い、本体価格よりも送料の方が高かった。。。

 これは一応動作品だが感度が悪く(劣化してるのだろう)クォーツロックがかからない。調整だけで直りそうに思うけど、電波系が解からない私には修理できないし修理依頼するほど思い入れがあるわけでもない。外観はフロントパネルに軽い腐食や角打ちがあり天板には錆もある。

 なので、良さそうの見つけたらまた買おうと思っていたらさらに1年経過。

 2台目購入。当然、送料の方が高いww

 

 汚れていたが動作は問題なし、だけどインジケーターの「FM」と「STEREO」が点かない。掃除したら綺麗なのだが押しボタンスイッチ周りのレタリングにも擦れて消えている部分がある。

 球切れ、レタリング擦れって事は稼働時間が長いのか?とは思ったけど1台目よりも受信感度のレベルメーターはしっかりと振れる。

 使っていたものの方が好調を維持しているという事かな。

 

 1台目を部品取りに、、、、と思ったら錆付きでノブが外れなくて変な苦労をしてしまった。

 ほぼ密閉なので中は綺麗、目視での点検ではハンダの危なそうなところもないしコンデンサーの膨らみや液漏れもない。この時期のお約束でトランジスタの足が黒くなってきていたけど、50年でこれならまだ50年いけそうだな、いや湿度などの環境の影響によっては20年程度になっちゃうか?などどアホな事考えながら気休めに「自作マイグレーション防止用ブラシ」で軽く磨いてみた。

 球交換とパネル交換、いつものようにF端子も取り付けて、外観は美品とはいえないけど、動作品が1台完成。

FT-620 修理中

 フロントパネルの傷や腐食はレタリングの消えが無ければ元の物の方が綺麗なんだが、、、、、 また綺麗なの見つけたら買おうかな、不人気格安だし。

 どうせならオプションの木枠付きが良いなぁ、見た目の豪華さは脳内変換で音を良くしてくれる。

 

 音質はFT-420よりも良い、というわけではないかな。大差ないと思う。

 Lo-D FT-620 試聴中 木枠っぽく見える上下はラックです

 

 こうして文章にしてみると先日の便利で音の良いharman/kardon Citation23よりもこちらの方が手間暇かけていてかなり割高という事になる、そのうえ程度も劣る。

 なんだか、道を間違えたら景色が良くて楽しい、みたいな感覚だなw

 

 この時代のチューナーの雰囲気、好きなんだよねぇ。

 

 で、使い始めたら、面白い問題が出たのだけど、考察中なので別記事で。

 

 

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2024.02.22

 不具合?をウダウダ考察した記事をUP

 

機材の世代間のズレ - 音遊び~オーディオのブログ

 

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我慢できずにルビーカンチレバーを聴く準備

 先日完成したルビー/シバタへのカンチレバー換装カートリッジ。

 

 otoasobi.hatenablog.com

 

カンチレバー周り カートリッジの話、その4 - 音遊び~オーディオのブログ

 

 過去記事を見ると最初のルビーは2年以上前、という事は今回の物は思いついてから3年は経っている。色々と準備してから聴こうと思っていたが、「待ちに待った逸品」と考え出すと我慢できなくなり、今ある機材での音出しを企む。

 

 今回の1個を音出しするだけでも満足しそうだけど、せっかくなら比較したい。

 比較対象はまずは3点の今回同様いわば「改造品」。針折れ修理品も含むが、これを改造品のグループに入れたのはオリジナルとはわずかな違いを感じているから。

 

 他はオリジナル品を複数、クレメントⅡはもちろんだがオルトフォンなども。MC以外は先日気に入ったサファイアカンチレバーのADC/TRX-2だけ、これをストレートアームに格上げ。

久しぶりにMM系トップクラスを聴く ADC TRX-2 と ELAC STS555E ESG795E - 音遊び~オーディオのブログ

 

 試聴は「重箱の隅をつつくような」ものになる予定(笑)

 明らかに音の傾向の違う物やコンプライアンスがかけ離れたものは別の楽しみをする物で今回聴く必要なし。

 

 トーンアームは現在の主力機、テクニクスEPA-500。

 EPA-500は自重が軽い時代のハイコンプライアンスカートリッジ用として比肩する物が無いほどの逸品。役不足という事はないだろう。

 カートリッジ比較試聴の準備

 コンプライアンスの特に高い2個はA501Eにつけてある。他はA501H。

 これらのストレートアームは中古で数本入手したが、そのうちの3本に小さなブチルテープが貼ってあった。シェルの上に小さくとか、アームパイプ下側に小さくとか、目立たない様に、だったが。

 基本的にそのまま使えば良いという考え方なので今は剥がしてある。

 アームパイプに貼る他にも、古い時代のMMカートリッジで本体がメタルケースの物にブチルだけでなく銅や鉛等の小さな板を貼る、シェルリードをシリコンシールで固めてしまう、カートリッジをシェルに接着してネジは無くす、指かけを無くす、、、、、まあ、昔からアナログレコード再生では制振や固定方法というのは音質チューニングの身近な手法で、よほど無知な方法(ある意味、変化は大きいか?w)でなければ何をやっても変化はあるから、好みに合うならそれで良いのだろう。

 自分がやるかどうかはさておき、先人たちの楽しみ方は覚えておきたい。

 

 トーンアームはカートリッジの為に。過去記事がいくつもあるって事は悩んでるw

トーンアーム周辺 カートリッジの話、その1 - 音遊び~オーディオのブログ

 

カートリッジ側から見たトーンアームの重要性 その1 - 音遊び~オーディオのブログ

 

カートリッジ側から見たトーンアームの重要性 その2 - 音遊び~オーディオのブログ

 

 ストレートアームは取付けや調整が面倒なものだが、ハイコンプライアンスカートリッジでの音遊びに軽量なアームは欠かせない。

 テクニクスのこのアームは一度取り付けて調整してしまえばウエイトごと交換でき高さ調整もやりやすいので比較試聴するには便利だ。オーディオクラフトAC-3000MCで必要になる針圧やラテラルの調整は不必要で、高さ調整もやりやすく(AC-3300用の本体が欲しい)パイプごと交換する時の作業時間が短かい。

 一方、EPA-500と使うカートリッジの組み合わせが自分好みに決まれば良いけど、音を追い込んでいくとカートリッジによってはAC-3000MCのダンピング調整が欲しくなる事もある。オイルダンプで微調整していた若い頃を思い出すと微妙なところで「その先」があると思うカートリッジがあるのも確かなのだ。

 今回のカートリッジはどうかな???

 

 今回シェルリードは統一出来なかった。比較の意味がない?

 リードの交換ができないA501E2本は同じものだけど、A501Hはシェルリード交換できるのでこういう時は統一するべき。けど同じものを持って無いんだよね、お気に入りの銀リッツ線は若かりし頃の時代の物で今では複数入手が困難。純正リードは元々ない、似たようなのはあるけど、、、、、交換が面倒、手を滑らせて何か壊すリスクも増える、初老を自覚するべきだ。

 最近はまたリードも増えてきている(高価で怪しいのも多いけど)のでお手頃価格の物を数セット買うべきかな。A501Hに使おうとすると太さや長さが合わなそうな物ばかりなんだよなぁ、、、、、作るか?

 私は電線病ではない(はず・笑)正直、リードで音は変わるけれど、これはシェルでカートリッジを使っていて取り付け直しただけで接触が改善され音が鮮やかに、みたいな事と思っている。本質は同じで味付け程度という認識、色々とやらなくて済むので財布にも優しい(笑)

 とりあえずの音の確認、いろいろ壊さないように、ね。

 今回ストレートアーム5本にカートリッジ取り付け。付いていた物の取り外しもあるから時間かかるし目も疲れるし、聴く前にもーお腹いっぱい!

 

 指先に神経を集中する、認知症予防オーディオ(笑)

 

 良い季節になってきた、後日試聴用レコードを決めて耳に神経を集中して聴こう。

 どうしても満足できなければきっとAC-3000MCの復活が早まる、満足しないのが一番良い結果なのか???